バナー画像 お気に入り登録 応援する

文字の大きさ

第二話††恋人ができた日

『ラファエル』の名を持っているからなのか
人間界での性格なのか永海先生は優しく、
何時も笑っている。

そんな永海先生から放課後、話しがあるからと
屋上に呼ばれたのはハロウィンも終わり、
クリスマスイブには少し早い、十二月の初めだった。

「悪いな、わざわざ寒い中呼び出して」

特に用事があったわけじゃないし
茜は笠巻君とデートだって
言ってたから帰りは遅いだろう。

「大丈夫ですよ(๑^ ^๑)」

幸い、今日はそんなに風は強くないしね。

「新崎、俺はお前が好きなんだ」

永海先生が私を⁉

「私でいいのでしたら宜しくお願いします……」

私も密かに永海先生に
好意を抱いていたから嬉しい。

「こっちこそ、宜しく」

私に天使の恋人ができた。

しおり