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第九話☆決着と家族愛

あの事件から数ヶ月……

悠緋さんとマー君のお陰で
World is mine思考の彼らと四人に
怪我をさせた三人は捕まった。

他にもやらかしてたらしくそっちの罪も
明るみになったらしい。

そして、今日から冬休み三学期からは
安心して学校に行ける。

『悠緋さん、マー君、お疲れ様でした
そしてありがとう』

あいつらが捕まったから四人は家に帰して
今は悠緋さんとマー君にお酒を注いでいるところ。

『「どういたしまして」』

二人がハモって言った。

『流石親子だね』

ハモったのが可笑しくて笑った。

「平和が戻って来た記念に乾杯」

悠緋さんがグラスを掲げるから私も
ジュースの入ったグラスを掲げた。

『『乾杯』』

「二人も流石夫婦だ」

私とマー君も見事にハモった。

三人で大笑いした。

今日は泊まって行くと言った悠緋さんのために
客室に布団を敷きに行った。

戻って来ると大人二人は床て寝ていた。

『まったくもぉ』

こうなった二人が起きないのは
何時ものことだからもう一度客室に戻り、
掛け布団を持って来て二人に掛けた。

おやすみなさいと囁いて私はお風呂へ向かった。

翌朝、リビングに行くと二人はまだ寝ていた。

『マー君、悠緋さん、起きて朝だよ』

多分起きないだろうけど一応声を掛けて朝食の準備を始めた。

昨日から冬休みでよかった。

一時間くらいして二人はやっと起きた。

『おはよう』

もぅお昼過ぎだ。

『二人共遅いから朝ご飯一人で食べちゃった』

今も起きなかったらお昼ご飯も
食べちゃおうかと思ってたところだ。

『お昼食べるならとりあえず、着替えて来てね』

二人を寝室の方へ行かせ、私はお昼の用意をする。

五分後、着替えた二人が戻って来た。

『洗濯機回しといたよ』

それは手間が省けてラッキーだ。

『ありがとう
はい、お昼ご飯』

そう言って、置いたのは
お味噌汁とご飯朝食の残りの卵焼きだ。

「華蓮さん、ありがとう」

いただきますと手を合わせて食べはじめた。

私も椅子に座り、いただきますと言った。

三人で朝食を食べたのは久しぶりだ。

冬休みは始まったばかり。

短いが楽しくなりそうだ。

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