番外編②💓此処が駅とか関係ない‼
今回は僕が嫉妬する番だった。
お互いに依存しあってるから
浮気なんてありえないんだけど
やっぱり、知らない人物と
旦那が歩いていたらいい気はしない。
あの時の風夜も
こんな気持ちだったのかな……
『風夜‼』
此処が外だとか駅のど真ん中だとか
気にしている余裕はなかった。
『春弥、お帰りなさい』
何とも間の抜けた返事が返ってきた。
『……ただいま。
風夜もお帰り。
隣にいるのは誰だい?』
後ろから抱き付いたから
風夜から僕の
『はい、ただいまです(๐•ω•๐)
嫉妬ですか?』
頷いた。
『研究仲間の一人で
大学時代からの友人ですよ。
年が近いので仲がいい方なんですが
あなたが心配するようなことは
一切、ありませんよ(๑^ ^๑)
彼にはちゃんと
僕達の会話を隣で聞いていた彼が
気配で笑ったのがわかった。
「俺の彼女もこんくらい
わかりやすく嫉妬してくれるといいんだけどな。
初めまして、風夜の友人で
よろしくな、風夜の奥さん♬*.+゜」
【風夜の奥さん】のところだけ
僕の耳元で言われた。
『井町春弥です……』
サバサバした人みたいだ。
「飲みは今度にするか」
三ツ門さんの台詞に僕は顔を上げた。
『ごめん、飲みに行く予定だったの?』
普段はお酒があまり得意じゃない僕に
合わせてくれているけど
見かけによらずいける口の風夜だから
たまには飲みに行きたいよね……
『えぇ、その予定でしたけど
あなたを置いてまで
行けませんから今度にします。
宗志、そういうことで』
笑いながら三ツ門さんは頷いた。
「はいよ♬*.+゜
じゃぁな~」
僕達に手を振って
改札の方へ歩いて行った。
*:.*.:*:。∞。:*:.*.:*:。∞。:*:.*.:*
『ごめんね、飲みに行くなら
言っといてくれたらよかったのに(苦笑)』
誰と飲みに行くとか気になっただろうけど
事前に言っといてくれれば
我慢できたかも知れないのに。
『一度、帰ってくるつもりでしたから
その時にお伝えしようと
思っていたんですよ(๐•ω•๐)』
僕のバカ‼
どうして、何時も僕は
風夜に気を使わせてしまうのだろう……
軽く、自己嫌悪に落ちる↓↓
『春弥、落ち込まないでください。
私はあなたが宗志に
嫉妬してくれて嬉しかったんですから』
あの時とは正反対なくらいに
優しく、僕を慰めるように抱いてくれた。