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第十二話💓得体の知れない不安と束の間の休息

風夜の両親に認めてもらった
翌月から、また僕達は
お互いに忙しくなり
休みが合わない日が何日か続いたけど
基本的に僕達は喧嘩をしない。

*:.*.:*:。∞。:*:.*.:*:。∞。:*:.*.:*

八月になり、夏休みを半月程取った。

風夜の方は不定期で
纏まった休みは取れないことは
毎年のことだからしょうがない。

あの時、李麻さんは
“理解するのは難しい”
と言っていたけれども、少しずつ
理解しようとしてくれているのがわかる。

四人でご飯を食べることも多くなった。

風夜は【貴重な纏まった
休みなんですから私のことは
気にせずにご両親と過ごしてください】
と言ってくれたけど、
休みを取ったことを両親には伝えなかった。

見合いとか李麻さん達に会ったりだとか
慌ただしかったから二人でゆっくりしたい。

『風夜』

ソファーに座って本を読んでいる
風夜を前から抱き締めた。

今日は僕の本棚から持って来た
恋愛(BL)小説を読んでいる。

『どうされました?』

読んでいる(ページ)の間に指を挟み
片手で背中を撫でてくれた。

『読書の邪魔してごめんね』

理由は言わず、読書の邪魔を
してしまったことの謝罪だけをした。

『春弥』

呼ばれた声色は酷く優しい。

『ごめん、何だか得体の知れない
不安に駆られてしまったんだ……』

二人でゆっくりしたいと思っていたのに
突然、得体の知れない
不安に駆られてしまった。

『あなたは繊細ですからね』

クスクスっと笑いながら言われて
顔が熱を持った//////

『年上なのに情けないね』

表情(かお)が見えないのを理由に
弱音を吐いてみる。

こういう時、どっちが
年上なんだかわからなくなる(苦笑)

ベッドの中以外は年上らしくいたいのに
特に、メンタル面では頼りっきりだ……

『あなたがあなたであるならば
それでいいんですよ。

それこそ、性別よりも
もっと些細なことです(๑^ ^๑)』

僕は無言で抱き付いている
腕に力を入れた。

『愛しています♡♡』

抱き締め返してくれた。

風夜に抱き締められるだけで安心する。

『僕も愛してる♡♡』

ちゃんと顔を上げて告げた。

『風夜、抱いてほしい//////』

普段は恥ずかしいから僕から
言い出さないんだけど今日はそんな気分だった。

『いいですよ(๑^ ^๑)

沢山、可愛がってあげます』

【寝室に行きますよ】
と言い、抱きついていた僕を立たせ、
手を繋いで寝室に向かった。

*:.*.:*:。∞。:*:.*.:*:。∞。:*:.*.:*

『ぁっ、はっ、』

風夜に触れられている全ての箇所が熱い……

『明日はベッドから
出られないかも知れませんね』

愛撫しながら、耳元で囁かれた……

『明日も休みだからいいよ(๑•᎑•๑)

焦らさないで……』

熱を持った躯は風夜を欲している。

『わかりました』

『はっ、はっ、風夜、

足りない……もっと、もっと♡♡♡♡』

『では、お望み通りに(ニヤリ)』

四歳の年の差はこういう時に顕著に現れる。

確かに【もっと】
とは言ったけれど、
最後の方は体力がギリギリだった……

僕もまだ若いと思ってたんだけどね(苦笑)

まぁ沢山、抱いてもらえて
嬉しいからいいんだけどね(,,> <,,)♡

そして、翌日。

やっぱり、ベッドから出られなかった(笑)

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