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 シュンは僕の親友だ。親同士仲が良く、その縁で出会った。リアルで会うのも、親族を除いてはシュンだけ。

 彼の第一印象は、僕の反対にいる人。肌がキレイで、大きな目をしていて、よく笑う。
ガハハって感じで笑う。お父さんに似たんだと思う。
見た目は真面目で怖そうだけど、子煩悩で朗らかな人。

奥さんも明るい人だった。病気を患ってからも、忘れさせるくらいポジティブな人だった。

 僕もシュンも、一人っ子だったからか、すぐに意気投合した。彼について知っていることは、たくさんある。

好きなものは、映画と鉱石。図鑑を丸暗記するまで読んでいた。あと、食べること。
シュンは僕の倍以上食べる。それなのに太らない。不思議と健康的な体系を維持している。
大好物は唐揚げ。安くて、飽きないからだそう。

嫌いなものは、ジャンクフードとサッカー。あんなに面白いのに、彼には一切刺さっていない。

 だけど、もし。もしも、僕がプロのサッカー選手になったとしても、シュンは僕を応援してくれていたはず。
つい最近まで、プロを目指して本気でサッカーに打ち込んでいた。自分でも、いいところまで登りつめたと思っている。

その夢を諦めたのは、人間関係がこじれてから。途端にモチベーションが下がった。
所詮、どこかで区切りをつけていたのだろう。その程度の理由で諦めるんだから。

元チームメイトからは、逃げたと思われているみたい。

 サッカーを辞める前に、シュンに相談した。僕を一番に理解してくれるから。

「馨仁が決めたのなら、いいと思うよ」って。ほら、やっぱり。
とは言え、サッカーを辞めてから、他に打ち込めることがなくなった。

 その夢を諦めたのは、人間関係がこじれてから。途端にモチベーションが下がった。
所詮、どこかで区切りをつけていたのだろう。その程度の理由で諦めるんだから。

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