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会場へ向かって歩いていると、各々の趣味や感性を具現化した衣装が目立つようになってきた。
内側の住民は、仮想空間での姿を"ヴァーチャル"、服装やメイクなどを総じて”フォーム”。現実世界での生身の姿を"リアル"と呼んでいる。
ハルが用意してくれたフォームは、ハイセンスとは言えないが、透日はすごく気に入っている。
特に鮮やかなオレンジ色のズボンは、外側の世界にはない色だ。
ハルは顔が整っていて、スタイルもいいから何を着ても似合うんだろうな、と彼が履いているダメージジーンズを見て思った。
サッカーはとても人気で、サッカー選手は子ども達が最も憧れる職業でもある。
指定の座席は、グラウンドから遠く離れていたが、巨大モニターのおかげで問題なく観戦できるようになっていた。
内側は物理的に土地が狭いので、サッカー以外のスポーツもできるよう、設計され造られている。
人工芝生のグラウンドは、アイスリングになったり、オレンジコートにもなる。
試合が開始するまでの間、ルールや選手の情報をインターネットで調べてみた
