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「ハルお兄ちゃん、次は?次はどこに行く?」
茉璃は食べかけのサンドイッチを片手に身を乗り出した。

「そうだな…。スポーツ観戦とかどうかな?ジャズコンサートにはまだ早いし…」

「スポーツ?何だか楽しそう」

外側では使うことができなかった、インタネットサービスの使い方をハルが教える。
ゴーグルの横についているボタンを押すか、音声を登録することでも開くことができる。

「分からないことがあったら、いつでも調べられます」

「すごい…。内側はこんなに発展しているんだね…」

「これさえあれば、学校に行かなくても、いつでも勉強できますよ。まぁここにいる時限定になってしまいますが」

平日の昼間ということもあって、チケットは売り切れず残っていた。

仮想空間に直接接続できる、専用の装置"クレイドル"を使えば、会場に足を運ぶ必要はなくなる。

大抵の住民はクレイドルに入り浸っているため、外に出て歩く人は少ない。

スポーツは現地に行って観たほうが楽しいからと、ハルが何個かサンドイッチを持ち帰り用に注文してくれた。

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