1話 俺って最高なの?
俺の名前は 宅野 因之介30歳。
俺は今妻 ミルク32歳と幸せに暮らしてる。
俺がミルクと結婚した理由は今から7年前に遡る。
7年前の俺は株式会社 幸運社で一般社員として働いてた。
当時の給料は月25万円程度保険などを差し引くと19万円程。
俺は駅前の新滝マンションの103号室1LDKの部屋で1人暮らししてる。
家賃は8万円。マンションは築40年と古いがPC構造なので耐震性もかなり優れてた。
ある日俺は1人の女性に目を奪われた。
その女性こそミルクだ。俺と結婚する前の苗字は、大塚だったよな。
ミルクはとても清楚な幸運社のマドンナ。
彼女は日頃からよく上司に接してて俺みたいなちっぽけな男には見向きしないはずだった。
周りの人間はみな結婚して俺だけが未婚のまま。
俺は12年前に入社してから一度も友達を作った事がない。
というより相手にされないのだ。
俺の仕事ぶりは上々。
裏肌 翁部長「宅野君、君はメカに強いね。」
俺「はい、そうですが。」
裏肌「正社員1人クビになったんだ。宅野君こそ正社員になるべきだったんだよ。今まで申し訳なかった。」
俺の仕事ぶりは気付いたら社長にもこう評価されうなぎ上りに。
ちっぽけな俺がまさか出世するとは夢にも思わなかった。
ミルク「あのう、宅野君。」
俺「何でしょう。」
ミルク「もしよかったら私と飲みに行きませんか?」
俺「俺とですか?喜んでお供します。」
ミルク「よかった。私と飲みに行ってくれるのは宅野君しかいないようね。他の社員のお給料大幅縮小しようかな?」
庵 松夫「行きます、行きますよ大塚さん。」
竿山 裕太郎「僕もついていきますよ。」
ミルクに逆らえば給料が格下げになるのが幸運社の掟。
ミルクは大酒飲みでいつも酔っぱらいながら家路につく。
俺「大塚さん飲み過ぎですよ。家はどこにあるのですか?」
ミルク「ひくっ、えーと後500m南。」
俺「え、500m南には豪邸が建ってますよ。」
ミルク「その豪邸が私の家なの。」
俺「大塚さん、何だったらお部屋までお供しましょうか!」
ミルク「信頼できる宅野君なら頼もうか。」
大酒を飲んだ後のミルクは昼間と大違いだ。
母 丹丹「あら、ごめんなさいんね。この子はすごくお酒飲むから。」
父 良太「私に似てきたか。家の娘が世話やかしたな。そうだコーヒーでも飲まないか。平野君コーヒー準備しなさい。3人分だよ。」
家政婦 平野 ユリ「はいかしこまりました。」
幸運社のマドンナミルクが住んでる豪邸は建坪300坪。
ジャグジー付きお風呂とプールも完備されてる。
ミルクがまさか豪邸に住むお嬢様だとは。
ミルクは飲みに行くとき必ず俺を誘った。
ミルクは俺のことが気に入ってるのか。
ミルク「宅野君は新滝マンションに住んでるのね。」
俺「そうですけど。」
ミルク「新滝マンションへ行ってみようかな。」
俺「築40年と古いマンションですよ。」
ミルク「築40年のマンションレトロじゃない。もしかしてあの建物?」
俺「そうです。古いマンションですが耐震性は抜群なんですよ。」
ミルクは俺が住んでるマンションが気になって後日俺のマンションへ。
俺「ここが俺の部屋です。」
ミルク「103号室ね、ここ覚えておこうっと。」
ミルクは休日など俺のマンションへ遊びに来るようなった。
俺「お、大塚さん!」
ミルク「急に遊びに来ちゃってごめんね。宅野君休みの日は暇なの?」
俺「まあ、暇かといえば暇ですけど。」
ミルク「私と付き合わない。宅野君となか気が合いそう。」
俺「俺とですか?」
ミルク「私は宅野君には嘘をつかない。」
俺「ですよね。」
ミルクは俺には一度も嘘をつかない。
何故なら愛してるから。
まさか株式会社 幸運社のマドンナに恋されるなんて当時の俺は夢にも思わなかった。
だからなのかある日考えられない事件が起きた。
俺は夜7時に帰宅。
103号室には俺以外はいないはずだった。
この日ミルクは高級住宅街から来た友人たちと俺が住んでる新滝マンション向かいのラグジュアリーホテルで女子会。
女子会が終わってラグジュアリーホテルから出て完全に酔っぱらってるミルクが向かった先は新滝マンション103号室俺の部屋。俺は疲れてたのでドアに鍵をかけるのを忘れてコタツで寝てた。これが一番いけなかったのだ。
俺はでかいクッションを枕代わりにして寝てた。
ガチャ
ミルク「ひくっ、こんな姿を見たらお母さんに又怒られそうだから今日はここで泊まろうっと。ここどこだったっけ。わあこんなところに大きなクッションとこたつがある座ってみようっと。」
この時何を思ったのかミルクはいきなり素っ裸になって俺のタオルケットをまとって俺がこたつで寝てると知らず俺の顔の上に座った。ミルクは違和感を感じないのかずっと俺の顔の上に座り続けた。
ミルクが顔の上に座り続けてる間息ができなかった。
俺「んんん、く、苦しい~~。」
俺の叫びは完全に酔っぱらってるミルクには聞こえず。
更にミルクは俺の顔の上でおならを連発。
{ぶっ、ぷ、ぶー}
ミルク「あーすっきりした。」
俺「く、くせ~~~。」
この日ミルクは大量の肉類を食べてたのでミルクのおならは普段の3倍強烈だった。
ミルクの強烈なおならをまともに食らった俺は気絶した。
ミルク「ここもしかして私のダーリンの部屋?」
ミルクがふと下を見ると俺がミルクのお尻の下で気絶のをみて。
ミルク「えっ、もしかして私今ダーリンの顔の上に座ってる?」
ミルク「宅野君、しっかりして。」
ミルクは119番通報した。
目が覚めると俺は病院にいた。