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第1話 不思議な少女正体

俺の名前は、猪谷 勝35歳。
俺は株式会社 たむろで下っ端社員として働いている。
俺は時給700円で雇われてる。
月給は84000円で保険など12000円差し引かれて手取りが72000円。
俺は生まれ育ったこの一軒家で1人暮らし。
親父は5年前に80歳で他界、おふくろは2年前に83歳で他界。
俺は1人息子で兄弟姉妹はいない。
そんな俺だが長年の悩みが。

実は俺には生まれた時から悪霊に取り憑かれてる。
ちなみに親父とおふくろは悪霊に取り殺されたようなもんだ。
俺は悪霊に取りつかれてるせいか人間関係がうまくいかない。
俺は友達1人もいない哀れな男。
正直生きていくのが辛い。
家は築70年を超えてる。
雨漏りが絶えないし、床は腐るし最悪な状態。
不幸中の幸いだったのは通勤費がかからない事。
なぜなら株式会社 たむろは道路を挟んで真ん前だから。

ある日1人の少女が俺の家の前を通りかかった。
一等谷 セリナ12歳。彼女は中等教育学生。
彼女は中等教育学校の中でもトップクラスの好成績。
運動神経も勉強もずば抜けていた。

セリナ「この家ボロボロだね。」

どうやら俺の家が気になるようだ。
一等谷 セリナが俺の家を通る時間は俺は仕事中。
光熱費は1万円以内で収めてることから今のところ金銭面での問題なし。
俺は仕事中も家にいる時も1人なので何もすることがない。
テレビを見ることもしない俺はご飯食べてお風呂へ入った後は寝るだけ。
こうした生活が来る日も続いてる。

休日俺は1人公園のベンチに座ってたら一等谷 セリナが歩み寄ってきた。
しかし俺は彼女を避けるかのようにどこかへ行った。
俺に取り憑いてる悪霊に操られるかのように。
一等谷 セリナはショートヘアーに大きな真ん丸のメガネがチャームポイント。
いかにも優等生って感じだ。

俺「ここはすごく変わったな。昔は田んぼだったのに今では家が建ってるじゃないか。」

俺が家へ帰ると見知らぬ少女が。
一本橋 南子12歳。一等谷 セリナの友達。
彼女も中等教育学生。
一本橋 南子は清楚な感じでツインーテールにまぶしいほど輝く瞳がチャームポイントかな?
俺は家の中へ入られてないことから様子を見ることに。
しばらくすると。

セリナ「おまたせ。」

南子「待ってたよ。ねえ、どこか行かない?」

セリナ「喫茶店へ行かない?」

南子「いいね。」

2人は喫茶店へ。
最近の中等教育学生は贅沢な感じ。
よほどお金があるのだろう。
翌朝俺はいつものとうり通勤。
この時

セリナ「おじさん。」

俺「君は確か公園で。」

セリナ「そうよ、昨日私が近づいただけでどこかへ行っちゃったから心配したんだよ。」

南子「セリナ、おじさん初めまして私の名前は一本橋 南子よ。よろしく。」

セリナ「私の名前は、一等谷 セリナだよ。よろしく。」

俺「2人とも変わった苗字だな。」

セリナ「よく言われるわ。」

俺に取り憑いてる悪霊は今度は一本橋 南子に取り憑こうとしてる。
しかし何故か取り憑くことができない。
それどころか近づきもできない。
一本橋 南子の霊波動が強すぎるのか?
夜中2時俺は悪霊に叩き起こされた。

悪霊「お前あの2人の少女を引き込んだな。」

俺「俺は何もしてないぞ。」

悪霊「そのようだな。まいったな・・・。あの少女に取り憑こうとしたら霊力を吸い取られそうになったからやめたんだ。」

一本橋 南子の事だ。
やはり一本橋 南子は普通じゃない。

悪霊「おい、お前金あるか。ここを引っ越さないと豪い目に合いそうだ。」

俺「引っ越しするほどのお金ないぞ。」

俺に取り憑いてる悪霊は一本橋 南子を恐れてるようだ。
そう今の俺には引っ越しするほどのお金はない。
俺に取り憑いてる悪霊は例え一本橋 南子と一等谷 セリナが近づいても何もできない。
なぜならこの2人は本当に普通じゃないから。

悪霊「おい勝。」

俺「何だよ。」

悪霊「会社を退職してくれないか。そうでもしないとあの2人の少女にまた遭遇する。」

俺「冗談じゃない。俺は仕事しなければ飯が食えないよ。」

悪霊「ははははは、そういうと思ったぞ。」

南子「おじさーん。」

悪霊「!今の声は。」

俺「確実に一本橋 南子ちゃんだよ。」

悪霊「家から一歩も出るな~~~!」

俺「というより一等谷 セリナちゃんが。」

セリナ「おじさん、そこにいるのは悪霊みたいね。」

悪霊「来るな!」

セリナ「私から逃げようとしても無駄よ。観念したら。」

南子「心配しなくてもおじさんに今強力な札を張ったから。」

悪霊「な、なに~~~~!」

井坂「そなたは長年この男性に取り憑いてた霊だな。そなたの悪行は許されないぞ。」

俺に取り憑いてた悪霊は観念してあの世へ帰った。
俺に取り憑いてた悪霊の正体は。
陰陽師の井坂 伸晃45歳によると俺に取り憑いてた悪霊は蛇の霊。
どうやら40年前俺が生まれる5年前親父が運転する車が蛇を誤ってひき殺してしまったらしい。その蛇の霊が悪霊となって俺たち家族に取り憑いてたということだった。
一等谷 セリナと一本橋 南子は何者かというと2人とも最年少の祈祷師。
どうりで対処できたはずだ。


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