第1話 廃人な俺にアイドルが
俺の名前は 坂之上 陽人45歳。
俺は株式会社 クローズで下っ端社員として働いてる。
課長は飯塚 想人50歳、部長は大海 良52歳、社長は国後 智明60歳。
俺は25年間社内の清掃や会社の車の洗車を続けてきた。
俺は友達できずいつも1人。
アパートへ帰っても何もせず寝るだけ。
俺の月給は15万円と他の社員よりも格安。
俺は社員食堂すら使わせてもらえず昼休みはなし。
1日中休むことなく働き続けてる。
俺は入社当初から邪魔者扱いにされて友達も彼女もできない。
飯塚「お呼びですか社長。」
国後「来てくれたか。早速だけど坂之上君の事だけど坂之上君はこれ以上わが社にいたら本当に困るね。今すぐ解雇しなさい。」
大海「彼は当初からゴミでしたからね。」
ということで突如俺は解雇された。
これが今の日本の現状だ。
家賃払えなくなった俺はアパートから追い出されホームレスに。
そんな俺にも唯一の楽しみがある。
それはアイドルをアルタビジョンで見ること。
俺が一番押してるのは 夢乃浜 木ノ葉16歳。
彼女はアイドグループ 夢叶24のメンバー。
俺は夢叶24のライブへ行きたいけど行けるはずがなくホームレスの俺は出入口付近で門前払いされるだけ。
この時俺の目の前で事件が・・。
株式会社クローズの元社員だったホームレスの男性が男5人組に暴行されて死んだ。
男5人組は株式会社クローズの正社員のようだ。
目撃者は俺だけでなく夢乃浜 木ノ葉もいた。
この事件がきっかけとなり株式会社クローズは波乱な運命をたどる。
俺は寝床探しをしてた。
俺「ここもだめか。」
俺は食料の確保もまばならない中寝床だけは何としても確保したかった。
俺は4日間寝てない。
この時偶々廃屋を見つけたので廃屋で寝ることに
廃屋は結構荒れてたが雨をしのぐにはちょうどよい。
俺はゴミ拾いしたり、公衆便所の掃除をしたりしてせおだ市から月5000円の手当てをもらってる。世の中の人間はホームレスの俺には見向きもしないし誰にも気づかれないまま亡くなるホームレスが急増。そのためか公園や旧道、廃屋で遺体が見つかるのがしばしば。
せおだ市は緊急事態宣言を出して警察と一緒にパトロール開始。
俺が廃屋で生活し始めて3日俺は家賃が払えないことから路上生活をよびなくされてる。
俺はアイドルグループ夢叶24の夢乃浜 木ノ葉を推してたが。
ライブ会場で門前払いされたこと、もうどうせ一生行けないだろうと思いファンクラブを退会。
俺の人生はほぼ終わったようなもの。
俺は公園のベンチに座ってため息。
俺「仕方ないなこればかりは。金もない俺がファンクラブに入るのが間違ってたんだよ。」
夢叶24のメンバーは①夢乃浜 木ノ葉の他
②杖ノ渕 真理子27歳リーダー
③横須賀 ネネ26歳
④高井 ユリ25歳
⑤大空 椿25歳
⑥高縄 小梅25歳
⑦菊間 豊美24歳
⑧来島 利根子24歳
⑨朝倉 花24歳
⑩新谷 愛18歳
⑪生口 蓮花18歳
⑫大島 穂香18歳
⑬大三島 貴子17歳
⑭岩城 直美17歳
⑮多々良 弥生17歳
⑯大谷 真希16歳
⑰川内 夜子16歳
⑱中野 小苗16歳
⑲荏原 七海15歳
⑳夜昼 蘭15歳
㉑箱根 未来15歳
㉒城北 夢14歳
㉓重信 多美14歳
㉔見奈良 晴美14歳
俺は街角のアルタビジョンで夢叶24のメンバーの活躍ぶりを見ると涙が出た。
俺は公園のベンチで何も考えずぼんやりしてた。
木ノ葉「おじさん、こんなところで何してるの?」
俺「君はもしや?」
木ノ葉「初めまして、夢叶24のメンバー夢乃浜 木ノ葉です。よろしくお願いします。」
まさかの本人との出会い。この出会いは一生忘れられない。
しかし俺に駆け寄ってきたのは夢乃浜 木ノ葉だけではなかった。
木ノ葉「この子達は。」
夢「初めまして、同じく夢叶24のメンバー城北 夢です。よろしくお願いします。」
多美「同じく夢叶24のメンバー重信 多美です。よろしくお願いします。」
晴美「同じく夢叶24のメンバー見奈良 晴美です。よろしくお願いします。」
木ノ葉「真理子さん!」
真理子「初めまして、夢叶24のリーダー杖ノ渕 真理子です。よろしくお願いします。」
まさか5人のメンバーに出会えるとは夢にも思わなかった。
リーダーの名前が少し変わってる。
夢叶24のロケがこの公園で行われるらしい。
ということで俺は速やかに退散。
翌日、俺は近くの公園で野宿してたところ1人の男性に声をかけられた。
一色 直孝70歳。
彼は株式会社 衛門の社長。
衛門では人手不足が深刻なため人材の確保を急いでたようだ。
一色「そこの君わが社で働いてみないか。わが社は人が足りなくて困ってるんだ。」
俺「あなたは?」
一色「私は株式会社 衛門の取締役社長の一色 直孝です。よろしくお願いします。」
まさか仕事が見つかるなんて奇跡だ。
俺は履歴書を株式会社 衛門に提出。即日採用された。
株式会社 衛門ではクローズの時と違ってメキメキと上達。
俺は仕事し始めたら最後までする男。
部長の新館 正明52歳と課長の大野ヶ原 優花50歳にも高く評価された。
後でわかったことだが夢叶24のメンバー夢乃浜 木ノ葉が俺の情報を信頼できる株式会社衛門に提供したらしい。
俺「おう、木ノ葉さんと真理子さんじゃないか。」
木ノ葉「陽人おじさん株式会社衛門どう?」
俺「以前の会社とは大違いだよ。」
真理子「陽人さん、以前働いてた悪徳会社クローズは今日倒産したから。」
俺「あ、分かったぞ。なんで倒産したか。」
木ノ葉「私も想像できるね、株式会社クローズがなぜ倒産したか。」
真理子「正社員達が人殺ししてるからね。」
木ノ葉「ネネさん・ユリさん・椿さん・小梅さん・豊美さん!」
ネネ「あなたが坂之上 陽人さんですか?初めまして、夢叶24のメンバー横須賀 ネネです。よろしくお願いします。」
ユリ「初めまして、同じく夢叶24のメンバー高井 ユリです。よろしくお願いします。」
椿「初めまして、夢叶24のメンバー大空 椿です。よろしくお願いします。」
小梅「初めまして、夢叶24のメンバー高縄 小梅です。よろしくお願いします。」
豊美「初めまして、同じく夢叶24のメンバー菊間 豊美です。よろしくお願いします。」
俺「こちらこそよろしくお願いします。」
今日も夢乃浜 木ノ葉と他の夢叶24のメンバーに出会えて幸せな俺。
彼女たちは俺に何を求めてるのか気になる。
俺は株式会社 衛門で働いて収入が大幅に増えたことから夢叶24のファンクラブに入った。
ちなみに俺の手取り月給は36万円。
今の俺はコーポで1人暮らし。家賃は6万円。
新館「坂之上君、君は夢叶24のファンらしいね。」
俺「そうです。」
大野ヶ原「あら、そうだったのね。一言言ってちょうだい。」
新館「夢叶24のメンバーの中には大野ヶ原君の娘がいるんだよ。」
俺「え!本当ですか!」
大野ヶ原「そうなのよ。この子がそうなの。」
大野ヶ原課長が写真付きの夢叶24のメンバー表を見て指をさしたのは何と1番押してた夢乃浜 木ノ葉。これには俺も震え上がった。
まさか夢乃浜 木ノ葉が大野ヶ原課長の娘だったなんて。
株式会社クローズでは1人も友達出来なかった俺だが、株式会社 衛門では友達ができた。
伊勢 浩太45歳・函館 信也45歳・那覇 莉子45歳の3人。
この3人も夢叶24のファン、夢叶24のメンバーのことで話が盛り上がる。
浩太「おい陽人、夢叶24のメンバーの中で誰押してるんだ。」
俺「夢乃浜 木ノ葉だよ。」
信也「まじか!夢乃浜 木ノ葉は確か・・。」
大野ヶ原「何か?」
莉子「大野ヶ原課長の娘さんよ。」
俺「初めて聞いたときは本当にびっくりしたよ。」
大野ヶ原「うちの娘夢叶24のメンバーだけど。」
信也「ですよね。」
俺がコーポへ帰ると・・。
俺「君は誰だ?」
七海「初めまして、夢叶24のメンバー荏原 七海です。よろしくお願いします。」
まさかの荏原 七海との出会い。
夢叶24のメンバー荏原 七海が俺のコーポに来てたのはなぜだろう。