第28話 レイの実力?
私が精霊魔法?
『何を不思議そうな顔をしておるのじゃ?』
え?だって
『私も使えるの?』
『それこそ何を言うておるのじゃ⋯』はぁ⋯
『⋯⋯』へにょ
ええ?なんでそんな呆れてるの?あ、あら?エルフさんまで?眉毛と目がものすごく何か言いたげに見えるんだけど?
〖レイさん、天界樹ちゃんは精霊の頂点にいるんだよ?聖域の精霊樹の精より位は上なんだよ?〗
『は、はい』
そ、そうなのね
〖レイさんはその天界樹ちゃんと仲良しだよね?〗
『え、ええ。ありがたいことだわ』
『ふ、ふん。わ、妾も、嫌いではないのじゃ⋯むしろ、好⋯』ごにょごにょ
ま、まあ!赤くなっちゃってっ!ツンデレなの?ツンデレなのね!むぎゅう~
『こ、これ、レイ離すのじゃ!』
『嫌です~』すりすり
うふふ。かわいいわ~♪
〖はいはい。その辺にしてあげてね~。まあ、とにかく、その天界樹ちゃんと仲のいい貴方が精霊に好かれないわけがないよね。というか~〗
〖あの愛し子のおばあちゃんなのよ?色んな者に好かれてるわよ。聖獣とかね〗
『あらあらまあまあ?』
そうなの?主神様と魔神様まで、エルフさんと同じような顔⋯あら?他の方々まで?
『そうえ。妾の庭でお茶をする度に色々な者に囲まれておったじゃろ?』
『ええ?』
そ、そう言えば、なんだか、かわいい鳥さんや動物さんや、妖精さん精霊さん、色々いたような?でもあれは
『天界樹様に会いに来てたんじゃ?』
『⋯違うぞよ。皆、あんなにあからさまに自己アピールしておったに⋯不憫じゃの』はぁ⋯
『ええ⋯』
それは、ごめんなさい
〖という訳でね?貴方は精霊魔法も使えるし、使役魔法⋯ええと、レイさんたちの世界で言う、召喚魔法とか、テイム?だっけ?も、使えるよ。ね?魔神ちゃん〗
〖そうね。聖域のくまさんも、あっという間に瞬間移動やらインベントリやら覚えてたし〗
〖お母様、あと、あの謎のチュインッていう攻撃魔法もですよ〗
〖そうだったわね。あれは驚いたわね⋯いくら魔法はイメージがものを言うといっても、規格外よね〗はぁ
チュイン?は、何だか分からないけど瞬間移動とインベントリか、魔法はイメージと言うなら、やっぱりあれよね?某ネコ型ロボットのピンクの扉をガチャっとあけると⋯
『あらあらまあまあ、出来たかしら?』
〖あん?お前⋯〗
〖これはやられましたね⋯〗
武神様と工芸神様の背後を取れちゃったわね~
〖〖〖⋯⋯〗〗〗
『『⋯⋯』』
『⋯⋯』
あ、あら?皆さん無言ね?そんな目を開けたら乾いちゃうわよ?
あと、インベントリ?これはやっぱり某ネコ型ロボットのポケットを想像して、そこらにある適当なもの⋯これでいいかしら?えいっ
〖のわっ!?〗どすんっ
〖〖〖ぷっ〗〗〗
『あらあらまあまあ、成功かしら?』
武神様が座ってらした椅子を入れてみたのだけど
〖なんで俺なんだよ?イテテ〗
〖余程訓練の鬱憤が溜まっていたのでは?ふふ〗
〖なんだよそりゃ?〗
あらあらまあまあ、ええと、これをとりあえず、もう一度出して⋯えいっ
ごすッ
〖ぐえっ〗
『え?』
ごす?
〖レイ~~ィィ〗ぐぐぐっ
あ、あら?
『武神様?な、なんで、椅子を被ってらっしゃるの?』ダラダラ
〖何でだろうな~ぁ?〗にたぁ ゴトッ
『あ、あはは?』
あらあらまあまあ、やだわ?失敗?
〖よぉぉく、分かった。次の訓練、楽しみにしてろよ?お望み通り、両手両足使ってやるからな〗にたぁぁ
『ひいっ?あらあらまあまあ、そんなお気遣いは⋯』ダラダラ
〖なぁに、遠慮するな。しっかり鍛えてやるからな〗にィィィ
『いっ⋯』
い、嫌ああああっ
〖〖〖ぷっ〗〗〗
『まあ、問題なく転移魔法もインベントリも使えることは立証されたようじゃのぉ』はぁ⋯
『は、ははは⋯』
魔法はイメージ!
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