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1話 隕石の衝突

「大統領、本当に国民に伝えなくていいのですか。」
「くどい。この作戦が失敗すれば、地球は灼熱の地獄となって人間は死に絶えるのだし、成功すれば、これまでどおりなんだ。あと1週間で結論が出ることをみんなに伝え、混乱を起こしても仕方がないだろう。それで各国のトップとも結論に達したのだから、今更、何を言っているんだ。」
「でも、彗星の衝突の前に祈るとか、できることはまだあるのに・・・。」

「軌道計算は大丈夫だろうな。」
「計算はバッチリです。ただ、初めてのことなので、迎撃した後、どうなるか不安もあります。」  
 アメリカのホワイトハウスで大統領との会話がなされているとき、NASAでは、隕石に迎撃ミサイルの発射準備が進んでいた。
「迎撃後のシミュレーションもしっかりとしているのだから大丈夫だろう。」
「彗星の軌道がずれて地球との衝突は避けられるだけのインパクトは迎撃ミサイルで確保済みです。1週間後には、みんなで笑っていられますよ。地球を救う、この任務に携わることができて、1週間後は大いに友人とかに自慢ができますね。」
「まだ安心するな。考えられる可能性を抽出し、あらゆる対策を講じておくのだ。さあ、皆集まって、各班ごとに検討を進めろ。」
「了解。検討を再開だ。」

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