対決
ガージスは剣を抜き放つと言う
(ハイランダーよ、貴様と戦えて俺は光栄に思うぞ、なんと言ってもお前は最強ときく
存分に戦おうぞ)と言ってガージスは笑った
バルボアもエクスカリバーを構えていった
(そうかい、そりゃあどーも、アンタが呪いの人形を作った人物とはな
さぞや強そーだな、あんた、しかし勝つのは俺だがな)
ガージスは(ほざけ)と言いながら疾風のごとき早さで間合いを詰めた
物凄い踏み込みの早さにバルボアは驚きながら紙一重で剣と剣が火花を散らした
ガージスの放った閃光の剣がバルボアを切り裂いた
バルボアは方がら血を吹き出す
いったん二人は離れた
バルボアは言う
(やるな、アンタ)
ガージスはふんと言いながら言う
(お前こそな)
そういうとガージスの腹がいつものにか切り裂かれて血が出ていた
サンジェルマンとカオルたちは試合を見るとカオルはハラハラしながら言う
(バルボア)
シュタイナーは言う
(ウム、やるなあのガージスという男、
バルボアも気が抜けん)
バルボアは回復呪文を唱えると青白く光輝いた
これは昔、薬師如来より賜りし力であった
ガージスは呪文を唱えると右手から光の電撃がはせられた
バルボアは間一髪、身を引いて避ける
バルボアも攻撃呪文を唱えた
(カディマンダラウンスン)
するとバルボアがいる空間から三発のエネルギー弾が放たれた
ガージスは身をくねって回避したが、一発は命中する
(グゥオオオオ)という雄叫びをあげながら耐えて動きが止まった
バルボアはさらにととめの一発を食らわせるために詠唱する
(時の神、ズルーンよ、我に力を与えたまえ、ワンズメイデイメイスン)
上空から白い光が現れるとガージスめがけて
白い光が降り注いだ
ガージスの体が引き裂かれて血が吹き出した
ガージスは剣を床に突き刺すと崩れ落ちた
バルボアは渾身の魔術を使い心のなかで勝利を確信した
サンジェルマンは苦々しく思いながらガージスの敗北を宣言した
そしてバルボアが一瞬背を向けるとガージスの目が開いて言う
(この時を待っていたぞ)
ガージスは越しに下げたビンの蓋を開けた