316章 レベル9999
アカネは酸素村の魔物退治にやってきた。
高酸素のところにいても、体に異常はなかった。アカネは高酸素にも耐えられるように作られている。
仕事をするにあたって、魔物センサーをもらった。これを所持することで、仕事をスムーズに進められる。
「3日くらいで終えて、街に戻れるといいな」
100方向くらいから、魔物センサーが発動する。酸素村には、相当な数の魔物が存在する。
100体以上の魔物は、同時に攻撃を繰り出す。アカネはガードしたのち、周囲に高圧電流の魔法を放った。
魔物センサーから、反応はなくなった。100体以上の魔物を、数秒足らずで撃破。レベル9999になった力を、まざまざと見せつけられた。
「レベル9999、おそるべし」
レベル9999であったなら、魔物退治はあっという間に終わっていた。あとだしじゃんけんでレベルアップしたことに、不満をおぼえる。孤独に耐え抜いた、一年間は戻ってこない。
魔物センサーは、500体程度の魔物を感知。魔物の数は、聞いていたよりも多そうだ。
アカネは風魔法を唱えると、魔物を一体残らず撃破。あまりに簡単すぎるからか、魔物退治をしているように思えなかった。