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300章 しばしの休憩

 2日間の治療を終えて、家に戻ってきた。

「アカネさん、体はどうですか?」

 ソラの質問に、笑顔で答える。

「何も問題ないですよ」

 48時間連続勤務くらいでは、体は疲れたりしない。アカネという女性は、体に無限タンクを詰め込んでいる。

「アカネさんはどうするつもりですか?」

「1~2時間くらいの休みをとったら、仕事に戻ろうと思っています」

 魔物退治をしたからか、休憩をもらえることに感謝していた。過酷な環境に身を置くと、認知バイアスに補正がかかる。

「アカネさんが戻ってくるまで、住民の様子を観察させていただきます。水の確保、木材の確保などにも力を入れます」

 水は足りているものの、木材は圧倒的に不足中。すべての家を建てるためには、10000本以上の木を必要とする。

「ありがとうございます。よろしくお願いします」

 ソラは瞬間移動で、アカネの前からいなくなった。その様子を見守ったあと、両眼を軽く閉じる。

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