229章 体を温める
「お風呂で体を温めたいです」
「私もそうしたいです」
1時間、2時間は困るけど、30分くらいの猶予はある。アカネはお風呂を進める。
「短時間ならいいよ」
アカネはお風呂場に行き、ボタンを押す。
「5分くらいで、お風呂のお湯は満タンになるよ」
家を建て直したことで、所要時間は半分になった。高級な家になればなるほど、無駄な時間は削減されていく。
ココア、シオリは待ちきれないのか、服に手をかけていた。
「ココアさん、シオリさん、服を脱いだら風邪を引くよ」
裸で過ごせるのは、気温が30度以上あるときに限られる。「セカンドライフの街」は、温度が20~25度であるため、服を着用したほうがいい。
二人のことを心配していると、ココアは口を開いた。
「お風呂に入っているお湯を、体にかけようと思っています」
お風呂に入る前に、体を温める。とってもいいアイデアだと思った。
「なるほど・・・・・・」
同性であったとしても、裸を見るのはよくない。ココア、シオリが服を脱ぐ前に、浴室からいなくなろうかなと思った。