220章 1日目終了
1日目の亡霊退治が終了する。
初日に除霊できたのは、20体ほどである。このペースで進めていくと、500日くらいで終了する。
仕事終了時刻になると、テオスが姿を見せる。
「アカネさん、おつかれさまでした」
「テオスさん、おつかれさまです」
「亡霊退治はうまくいきましたか?」
「まずまずといったところですね」
敵を倒すのは簡単だったけど、幽霊を探すのは時間がかかった。仕事の期間を短縮するために、多くの敵を発見できるようになりたい。
「ゴッドサマーさんから聞いていたよりも、素晴らしい能力をお持ちですね」
ゴッドサマーに会ったときはレベル95、現在はレベル999である。あのときとは比べ物にならないほど、ステータスはアップしている。
「空気がいらないというのは、耳に挟んでいた通りでした」
空気のいらない人間=通常では絶対にありえない。メイホウのつけた特殊能力は、人間を神に変えてしまった。
「1体の幽霊を退治することに、1000億ゴールドを渡します。20体の幽霊を退治したので、2兆ゴールドの報酬を振り込みます」
仕事を終えたときに全額を払うのではなく、1体ごとに報酬をもらえるシステムなのか。依頼主にとって、恩恵を感じやすくなっている。
「報酬については、マツリさんから受け取ってください」
「わかりました」
「夜の10時になったら、仕事をお願いします」
「はい・・・・・・」
夜の10時になるまでは、17時間くらいある。スローライフを満喫することで、仕事のエネルギーを充電させておきたい。