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185章 おおあたり

 フタバ、アイコ、サラが姿を見せた。

「アカネさん、こんにちは」

「フタバさん、アイコちゃん、サラちゃん、こんにちは」

「『特等』の肉をゲットするために、くじ引きにやってきました」  

「特等」を欲しい人もいれば、「特等」をまったくいらない人もいる。賛否の別れる商品となっている。

 フタバがくじを引くと、「2等」と記されていた。彼女たちが狙っている、「特等」を引くことはできなかった。

「『2等』の、100万ゴールドとなります」

「セカンド牛+++++」は100グラムで、1000万ゴールドの値がついている。100万ゴールドでは、10グラムしか食べられない

「アカネさん、ありがとうございます」

 次にくじを引いたのは、アイコである。彼女がくじを引くと、「1等」と記されていた。

「『1等』になります」

 1000万ゴールドなら、「セカンド牛+++++」を、100グラム食べられる。サラくらいの女の子の胃袋を満たすことができる。

「2等」、「1等」ときているので、次は「特等」かな。そのようなことを考えていると、サラ
が「特等」を引くこととなった。 

「『特等』になります」

 サラは「セカンド牛+++++」を受け取ると、歯にかんだ笑顔を見せていた。

「ママ、今日はステーキが食べたい」

「わかった。夜はステーキにしよう」

 サラは無邪気に喜んでいた。

「わーい、わーい」

 子供の生粋な笑顔を見ているだけで、とっても幸せな気分になれた。

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