150 枝豆~!
やっと全員名前をつけ終わりました!多分…大丈夫だよね?ね?
もうしばらく名前は考えたくありません。
そうそう、もーもーさんたちは、名前が付いたあと、ちょっと見た目が変わって、あと、気持ちがちょっと分かるようになった気がするよ。
ジーニ様は、少し魔力を感じられるようになったから、この世界のものを食べて、サーヤたちといっ~ぱい一緒にいたら、もっと変わるかもしれないと言ってました。とりあえず、ミルクの味はアップしたらしいです。これは、おいちゃんが言ってたよ。もしかしたら卵も……じゅるり。そしてみんなのもふもふもアップ!ブラッシングしてあげたいね!おいちゃん作れるかな?
そのおいちゃんですが、ただいま残像が残るような動きでご飯を作ってます。
「ほぇ~。しゅごいにぇ~」
ぴゅ『おいちゃんが』
きゅ『いっぱい』
「おめめが~」
ぴゅいきゅい『『ぐりゅぐりゅ~』』
おいちゃん見てたら目が回ってきました。
「きけん~」ぐらぐら
ぴゅいきゅい『『きけ~ん』』ぐらぐら
おいちゃん、若返って色々凄いことに。
さっきみんなで探検行った時も、キノコ見つけて、毒キノコだと困るから鑑定出来たらいいなと思ったら、『勝手に鑑定生えた!ワハハ!』とか笑ってました。あれ?でも、探検は若返る前だよね?あれぇ?まっいっかあ~。
それでね、食べられるもの沢山見つけて、畑作る時にも、森を開く時に色々見つけたんだって~すごいね~♪
春陽お兄ちゃんと、山桜桃お姉ちゃんはひたすらお砂糖作ってます。アク取り係と、煮詰める係です。頑張れ~!!
それで、今サーヤが何やってるかと言うと、重り係です。オリーブオイル絞り出すのにスイとモモと一緒に座ってます。美味しいもの食べるためには仕方ないね。それで、手にはお水と枝豆です。お手伝いのご褒美前借りです。だだちゃ豆おいちい♪
麦茶がほしいです。おいちゃんに明日お願いしよう。
「おいちいね~♪」
ぴゅいきゅい『『ね~♪』』
塩味がお豆にしみてます。おいちゃんは数が多くても手は抜きません。ちゃんと枝豆の端っこちゃんとちょこっと切って茹でてます。
サーヤとモモとスイもお手伝いしたよ。でもね?サーヤががんばって、ふたっつ切ったら、全部終わってたの。不思議です。
きゅい『ぼくは~、いち、に~、さん、し~、ご~、ろく、な~な…ななこ!』
ぴゅい『わたちは~、いち、に~、さん、し~、ご~、ろく、な~な…ななこ!』
二人とも指?爪?を折りながら数えてます。さっきおいちゃんに教わったんだよ。さっそく覚えてえらいです!
「ふぉ~、にゃにゃこ!いっちょ!」
たくさんです!
ぴゅいきゅい『『えへへ~』』
双子は爪をクリーンで綺麗にしてもらって、ぴっぴって、切ったんだよ。サーヤはハサミでちょんしました。でも
「ふたっちゅ…ふちぎ」
ちょっとだけ…なんでだろ?
ぴゅい『だって、サーヤ』
きゅい『ぷりゅぷりゅちて』
ぴゅいきゅい『ふい~ゆってちゃもんね』
だって、大事なお豆切ったら大変じゃないですか。集中して切ったら、疲れるでしょ?
でも、とにかくがんばってお手伝いしたから~
「はるひおにいちゃん、ゆすらおねえちゃんみょ」
ぴゅい『おみずのんで』
きゅい『えだまめたべて』
ぴゅいきゅい『『おいちいよ♪』』
サーヤたちもお手伝いしたんだよ。おいしいよ!
『あ、ありがとうございます』
『でも、今は』
お兄ちゃんもお姉ちゃんも、仕事中だからって食べてくれません。でも、二人ともおでこに汗かいてます。お砂糖のお鍋熱いでしょ?ぐつぐつでしょ?
「めっ!だにょ。おみじゅ、えんびゅん、ちょりゃにゃいちょ、ねちゅ……えっちょ、えっちょ」
なんだっけかな?
『熱中症な。サーヤ、よく覚えてたな!偉いぞ~』
「あい!」
そうそれ!おいちゃんいつの間に?褒められちゃった♪えへへ
『おう!』
それで、自分もお水ごくごくして、枝豆ぽいぽいって食べたら、お姉ちゃんたちに、
『すまんな、砂糖大変だろ?手を休めて水分とって、枝豆食ってくれな』
って言いました。
『いいえ』
『これくらいなんでも』
でもやっぱり二人して遠慮して飲んでくれません。
『いいから、水飲め!水分もとらずに汗かき続けると、サーヤの言う通り、熱中症っていう病気になって倒れるからな。喉が乾く前にこまめに水分とるのが大事なんだ』
こくこく。サーヤも知ってる。
「がまん、だめだめ」
『そうだな!』
『え』
『でも』
まだ遠慮してます。うう~ぅぅ。
『あのな、今までのところのことは、忘れろ!ここでは無駄な我慢は必要ない。それに、お前たちが倒れたらサーヤたちが泣くぞ』
「あい」こくこく
泣いちゃうよ!
ぴゅいきゅい『『ないちゃうよ!』』
ほら、モモとスイも泣いちゃうよ!
『それにな、枝豆には、すごい栄養があってな、汗かき続けると塩分不足になるから、塩振ってある枝豆は熱中症予防にもなるんだ』
「しかみょ、おいちい!ちゃべちぇ!」
さぁさぁ!枝豆渡そうとするけど
『でも』
『手を止める訳には』
「うにゅうう~」
まだ言うかぁ~
『片手で食えるぞ?ほら』
といって、ぽぽぽぽっと口の中に枝豆が飛び込んでいきました。おいちゃん上手!
「お~」ぱちぱち
「さーにゃみょ~」やる~
『サーヤは両手でな。出来ないから』
「ぶー。あい…」
ご飯を無駄にしちゃダメだもんね…
ぴゅい『あい!』ぱたぱた
きゅい『あ~んちて?』ぱたぱた
モモとスイが気がついたら、お姉ちゃんたちのお顔の前でぱたぱた翔んで枝豆スタンバイ。
『『えっ』』
て、言ったお姉ちゃんたちのお口にぽぽぽって入れました!
『お~!やるな!』
「えりゃ~い!しゅご~い!」
息もピッタリ!さすが双子です!おいちゃんと二人で拍手です!パチパチパチ!
ぴゅきゅ~う『『えへへ~だいせいこう!』』ぱたぱたっパチンっ
お姉ちゃん達お目目まん丸!
双子はハイタッチ!
「おいちい?」
『は、はい』
『美味しいです』
びっくりお顔が少しニコッになりました。
「よかっちゃにぇ♪」
ぴゅきゅ『『ね♪』』
ぱちんっ
戻ってきた双子とサーヤもハイタッチ!
『さっじゃあ、もうひと頑張りだな!二人とも水も飲めよ!』
ビシッとおいちゃんが釘を指します!
『『は、はい!』』
お姉ちゃんてお兄ちゃんもつられてピシッてしてます。
「がんばりょ~!」
ぴゅいきゅい『『おー!』』
『サーヤたちは座ってるだけだけどな』
おいちゃんひとこと多いよ
「ぶー」
ぴゅいきゅい『『ぶー』』
三人でぶーです。ほっぺたプクーっです。
そんなサーヤたちのお顔を見て、山桜桃と春陽の顔が綻んでることにおいちゃんだけが気づいて、優しく笑ってました。
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