133 くもさんたちの、番!
名付け再開です。次はクモの親子さんたちです。
糸と言えば、織物や染物です。糸の種類も重要です!
すべすべの絹も、夏に涼しい麻も大好き!でも、一番好きだったのは、くたくたになった綿のタオルケット!誰かタオルケット作ってくれないかな?くたくたのガーゼも好き!お風呂で体こしこし洗う時は、日本手ぬぐいが好き!お顔と体ふきふきする時はふわふわのタオルが好き!
おばあちゃんが作ってくれる巾着はキレイなお花とかの絵もついてたんだよ♪
いつか、クモさんたちが作ってくれたら嬉しいな~♪
だからね、
「くもにょ、おかあしゃんは“きぬ”がいいちょおみょうんだけじょ~」
お母さんだから、一番いい糸がいいかなって。サーヤが知ってる一番いい糸は絹だから~。
『子グモさん達をどうするかね』
そうなのです。さすがフゥ、分かってますね。
「きぬ、もめん、あさ が、いちょにょ、にゃみゃえ~」
『うん。糸の名前ね』
おばあちゃんのお裁縫箱に絹も木綿も麻もあったはず~。
「つむぎ、かすり、ちぢみ が、おりもにょにょ、しゅりゅい」
『うん?おりもの?』
紬、絣、縮とか織物の種類だけど、詳しいことは後でおいちゃんに聞いてね?クゥ。
「ゆうぜん、さらさ が、しょめもにょにょ、しゅりゅい」
西陣織も小紋も好きだけど~名前だとなんか言いにくいから~
『そめもの?それで?』
友禅と更紗とか織物のことも詳しいことは後でおいちゃんに聞いてね?フゥ。
「きぬは、おかあしゃん。こぐもしゃん、どうちよ?」
『う~ん。いくら目の色が違うとは言っても』
『誰が誰だか分からなくなるよなぁ』
そう、子グモさん達、見事にお目目が七色、虹の色に別れてます。でもそれ以外に違いが分かりません…
「『『う~ん』』」
三人で悩んでると、クモのお母さんが、ハクに話しかけます。
『なぁに?どうしたの~?』
クモさんが一生懸命話してます。
『うんうん。分かったよ~』
クモさんと話し終わったハクがこっちに来てくれました。
『サーヤ~、クゥ~、フゥ~』
「ハク、どちちゃにょ?」
『あのね、クモさんたちがね~、子グモさん達は今の候補から自分で好きなの選ぶから、お母さんと、子グモさんに、まとめて名前つけて欲しいって~』
「う?」
まとめて?それでいいの?
『ジーニ様、その方法で大丈夫なんですか?』
フゥがサーヤの代わりに聞いてくれました。
〖う~ん。少なくともクモのリーダーである母親には、はっきり名前が決まってるから大丈夫だと思うわよ。子供たちも母親に名前がつけば、本来名前貰わなくても契約したことになるはずだけど、一応サーヤの考えた名前を貰うわけだから、いいんじゃないかしら?〗
ジーニ様が大丈夫だって教えてくれました。
「しょっか~」
大丈夫なんだね~。
『じゃあ、サーヤ』
『クモのお母さんの言う通りにやってみよう』
「あい」
あれ?あくしゅ?
「じーにしゃま、あくしゅ?」
〖握手しなくても大丈夫よ。気持ちを通じ合わせるようにすればいいの〗
「お~」
おてて、クモさんはおてていっぱいあるけど、サーヤ二つしかないしね。良かった。それじゃ~
「くもしゃんにょ、おかあしゃんが“きぬ”、こぐもしゃんちゃちが、“もめん” “あさ” “つむぎ” “かすり” “ちぢみ” “ゆうぜん” “さらさ”どうでしゅか?」
ピカーっ
はっ!目がっ…ぱしっ
「うにゅ?」
あれ~?ピカッしない?
ぴゅいきゅい『『お~』』
『クゥ、えら~い』
『まあ、それが一番』
『手っ取り早かったね』
お~クゥがお目目を守ってくれました。
「あいがちょ~」
『どういたしまして。おっ?そろそろかな?…え?』
『え?』
ぴゅいきゅい『『えー?』』
『なに?なに?どうなってるの~?』
『『ジーニ様~っ』』
『『『クモさんたちが~っ』』』
みんなが慌ててるみたいです?
〖やっぱりね、母親は想像通りだったけど、まさか〗
『子供たちまでぇ~かわいいわねぇ』
『凄いな』
『こんなことが起こるとは』
『驚きましたね』
ジーニ様だけじゃなくてバートさんもみんな驚いてる?
なに?なに?見えないよ~!
目が、目が~
「クゥ~、おめめ、はにゃちちぇ~」
サーヤだけ見えない~
『あっ悪い』
もう!ダメダメだよ!
やっとクモさんたち見えました。
「うにゅ?」
くもしゃん?
そこにいたのは、大人の女性くらいの身長の上半身が女の人で下半身がくもさんと、妖精さんたちと同じくらいの大きさの上半身が男の子と女の子、やっぱり下半身がクモさんが七人いました。
「うえええええーっ?」
どういうこと~?
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