130 甘いものを食べたあとは
衝撃のおやつタイムが終わりました。
怖かったです。ぶるぶるっ
みんな元通り？になって良かったです。
〖はぁ～甘いって、こんなに幸せなのね～〗ほぅ～…
『しばらくこのまま余韻を味わっていたいわぁ～』はぁ～…
大人の女二人はため息つきながらうっとりしてます。なんでしょう？やたら女の敵感がダダ漏れな感じです。甘いものにお色気要素はないはずなのに？
あれ？はちの女王様とくものお母さんもうっとり？
『うぅぅ 私、サーヤに会えて良かった』
フゥ、何も泣かないでも…
『おれも。りんごめちゃくちゃ美味い…』
クゥまで泣いてます。そこまで？
『あら、りんご？ミルクセーキも美味しかったわよ？』
『美味かったけど、ちょっと甘かったかな』
『ええ？そう？』
フゥとクゥが涙を引っ込めてミルクセーキについて話してます。
『なんだ、クゥもか。私もリンゴが良かったな』
『我もだ。昼に飲んだ牛乳の方が飲みやすかったな』
二人の会話にギン様たちも加わってきました。クゥとギン様とアルコン様にミルクセーキは甘すぎたみたい。美味しいのにね？
『男どもは甘さ控えめにしたんだけどな、まだ甘かったか』
おいちゃん、あらかじめ男の人と女の人で甘さ変えてたんだって。
『ん～私たちはちょうど良かったわよぉ？』
精霊樹の精様がものすごく不思議がってます。
『ああ。味覚ってな男女でちょっと差があるんだよ。もちろん全てじゃないぞ。俺は甘党だしな』
おいちゃんは、辛いのより甘いのが好きなんだよ。サーヤとおんなじ！
〖へ～そうなのね。知らなかったわ〗
『勉強になりますね』
バートさん、真面目です。
ふぁ～何はともあれ、おいしかった～♪
『さあ！サーヤ、満足したか～？』
「あ～い。おいちかっちゃ～」
もっと食べたいくらいだけど、もう入りません。ぽんぽん。
『そうかそうか。それじゃ、甘いものいっぱいで脳に糖分補充もしたからな！頑張ろうな！』ニカッ
「う？」
頑張る？なにを？
『何を？じゃないわよぉ♪さあ、お名前！ちょ～うだい♪』
がばっと背中から精霊樹の精様に抱きつかれました。
な、な・ま・え？
『そうよぉ♪な・ま・え♪』うふっ
お鼻チョンチョンチョンされました。
「ふ、ふぎゃ～あぁぁぁ」
お名前～えええっ！
ぴゅいきゅい『『がんばれー！』』
『大丈夫～フゥとクゥも手伝ってくれるよ～』
『『フレーフレー』』
『『『サ・ー・ヤ！』』』
ちびっこたち？なんでそんなの知ってるの？
『『おいちゃんに』』
『『『ならった～』』』
『フレ～フレ～』
ぴゅいきゅいっ『『サ・ー・ヤ』』
そうですか…応援ありがとう
『久々に顔で会話してるわね～』
『ほら、サーヤまた手伝うから』
「あい」
よいしょと、椅子ではなく、クゥがあぐらを書いた膝の上に座らせてくれました。フゥはお隣です。
〖サーヤ、じゃあ決まってる名前はある？〗
「う？」
決まってるお名前？
〖もし、決まってるなら先に教えてあげた方がいいんじゃない？〗
ジーニ様がその方が早く終わるわよ～って。
「う！おいちゃんちょ、くものおかあしゃんちょ、はちのじょおうしゃまちょ、はちしゃん！」
決まってます！だいたい！
『あら～ けっこう決まってるのに私はまだなのねぇ～』
「ご、ごめしゃい」
まだ全然です。ぶるぶる…
『いいのよぉ。じゃあ、先に決まってるの教えて貰って、早く私を考えてもらいましょう』うふふ
「あ、あい」
ごめんなさい…ぶるぶる
〖じゃあ、サーヤ。お名前を言う時に、朝の石にご飯をあげたみたいに魔力を渡してあげてね。できるかしら？〗
「いしちゃんに、ごはんあげちゃちょき？じゃあ、あくちゅ？」
〖握手…そうね、その方がやりやすければ、それでも大丈夫よ〗
「わかっちゃ」
〖じゃあ、おじさんからかしら？〗
「あい！」
おいちゃんは、すぐ決まりました！
『おし！じゃあ、握手だな！』
「あい」
おいちゃんと元気に握手！
「あにょにぇ、おいちゃんは、いちゅみょ、げんき。さーにゃみょ 、げんきもりゃう。しょりぇじぇ、じゅ～っちょ、げんき いちぇほちいから」
『うん』
おいちゃんが真剣に聞いてくれてます。
「“げんき”にょ“ げん”しゃん。どうでしゅか？」
ピッタリだと思うんだけどな？おいちゃん元気だとサーヤも元気なるよ！
『元気でいて欲しいから元気の“元”か…』
キヨさん、思い出すな…
「…にぇーにぇー、おばあちゃん」
「あらあらまあまあ、何かしら？」
「おばあちゃんは、にゃんで、モーモーのおいちゃん、げんしゃん、ゆーにょ？」
「ああ、お名前が源一さんだから、源さんなのよ」
「げんきにょ げんしゃんじゃ にゃいにょ？」
「ん～違うんだけど、確かに元気の元さんの方が似合ってるわね～」
「じゃあ、げんきにょげんしゃんじゃにぇー」
「ふふっそうね～」
キヨさん、やっぱりサーヤはサーヤなんだな。あの時と同じこと言ってるぞ。
「おいちゃん？」
お名前ダメだったかな？
『ああ、悪い。大丈夫、気に入ったよ』
「ほんちょ？」
『ああ。本当だ』にこ
「よかっちゃ～」へにゃ
ダメだったらどうしようかと思ったよ～。
サーヤを不安にさせたらダメだよな。
『ありがとう。サーヤ、俺は今日から元気の“ゲン”だ。よろしくな』
「あい！」
ピカーっ
そうでした！目が目が～っ
あああ、手が手が～っ
『残念すぎるわね』
『今回は思いっきり忘れてたしな』
ぴゅい『おてて』
きゅい『あくしゅ』
『失敗だね～』
『手でおめめ』
『隠せなかったね～』
『なんでさいしょから』
『め、とじないんだろね～』
『ふしぎだね～』
あ～ぁ残念～
目が、目が～あっ
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