第15話 勇者の気落ち、落胆。涙……(2)
「エルさん僕が、君の子供と変わらないと教えてくれたけれど。それって、一体どう言うことなの?」とね。
「えっ? それは……」と、エルさんは、僕の問いかけをまた聞くと、彼女の雪のような白い肌色を持つ、美しい御顔がまた、ポ~ッと、桜色に染まり始めながら。……だけではない。エルさんはまた照れ恥ずかしそうに。
「和樹~。あなたの魂は~。私のお腹の中で作られたもの……。そう、あなたの持つ、た、種が……。私のお腹の中で交わり。で、できた物だから……」と。
エルさんは僕へと、大変に恥ずかしそうに説明をしてくれた迄はよかったのだが。
今度は不満を告げてきたのだ。
「もう~。あなたは~。何度も聞かないでください~。問いかけないでくださいませ~。私は恥ずかしくて仕方がないのだから~。……まあ、要するに私は自身の意思で自らあなたに馬乗りして交わり。重なりあって~。あなたの子種を~。自分自身の体内に蓄えたと言う訳です~。だからあなた~。もう説明の方は、これで分ったでしょう~? あなた~? だからもう私に訊ねないでください~。あなた~。いいですか~?」と。
エルさんが僕に、恥ずかしいからもう二度と訪ねてくるなと赤面しながら諫め告げてきたので。
「う、うん、わかったよ。エルさん……。もう聞かない……。と、言うか? エ、エルさんは完全に、ぼ、僕の物になったんだ……。それは知らなかった……。知らなかった。……ではないね? 何となくはわかっていた。気づいていたよ。エルさん……」と。
僕は言葉を漏らしながら。自身の腹部の下にある、己の大事な物を見詰め、確認をしながら。
「うん、うん、」と、頷き納得をする。するのだ。