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恐怖の1日

もりおを心配したおくだはちょと電話してくるといって奥に言った

もりおはなんとかレジに立っていると足がガタガタ震えていた

10分もすると奥からおくだが来ていう

(もりお、今近くの神社に電話したからタクシーで鞍馬神社にいけ

そこでお祓いをしてこい

頼んでおいたからさ)

もりおは(本当ですか)と言うとおくだに感謝しながら言った

(すみません、店長、本当に恩にきります、じゃあ、俺、そろそろタクシー呼びますね)

おくだは(ああっ、くれぐれもきおつけてな、なにが起こるかわからんからな)

と真剣な顔で言う

もりおは奥に行くとケータイでタクシーに電話をかけた

タクシーは10分ほどで来るようだ

おくだもりおにもう出る支度しとけ

神社の神主さんによろしくな)

と暖かい笑顔で言ってくれた

もりおは支度を終えるとおくだに言う

(店長、すみません、自転車、今日ここに置いていってもいいですか)

おくだは(ああっ、鍵だけはかけとけよ)

と言う

時計の針が9分になるともりおは店長に挨拶してから店を出た

外に駐車していた自転車を見て、ちゃんと鍵が掛かっていることを確認するともりおはタクシーが早く来ないか祈るように一度、目を閉じた

それから3分もするとタクシーが到着した

ドアが開いてもりおはタクシーに乗る

中年のメガネをかけた人の良さそうなタクシーの運転者は言う

(お客様、どちらまで行かれますか)

もりおはタクシーの運転者に(鞍馬神社までお願いします)と伝えると、タクシーの運転者は(わかりました)と言って車を走らせた

もりおは窓の外を見ないように体を丸めて早く鞍馬神社に着かないかと思った

タクシーは無事に鞍馬神社に着いた

鞍馬神社はこの町の神社であり、基本的に幽霊の類いのお祓いはしていなかったが、おくだのかなり困り果てた声を聞き、仕方なくお祓いを引き受けたのだった

もりおが神社をくぐり、本堂の近くにあるドアのインターホンを鳴らすと、ドアが開いて中年の神主さんが現れた

神主であるひさしめは言う

(先ほど電話をくれた方かな)

もりおは心のそこから助かったと思いながら言う

(はい、先ほど電話しましたものです

すみません、こんなお時間に

お祓いをしてほしくて来ました)

と言う

ひさしめは(うーん、うちは一応祭日の祝詞などを唱えるんだけどさ、本当に霊が払えるかわからないがやってみるよ、とりあえずあがって)

と言う

もりおは(失礼します)と言って頭を下げて入った

ひさしめは大きな部屋に案内するともりおのために置いた椅子にもりおを座らせて祝詞を唱え始めた

いくつかの祝詞を唱えてからお祓いをしてもらうとひさしめは言う

(では、もりおさん、終わりましたよ

これでよろしいですか、五千円になりますよ)

と言う

もりおは財布から五千円出してひさしめに言った

(ありがとうございます、神主様、これで払えましたかね)

ひさしめは(うーん、どうだろうね、一応、祝詞を唱えたけど払えたかまではわからないな、とりあえず何かあったら霊能者の所に行くのがいいだろうね、インターネットなんかで探してな)

もりおは(わかりました、探してみます、今日は本当にありがとうございました)

と言って一礼すると神社から出た

タクシーを呼んで店長に電話をした

店長

(おおっ、もりおか、どうだった)

もりお

(はい、店長、一応お祓いは終わりました、とりあえず何かあったらまずいので霊能者を探そうと思います、いい人知ってませんか)

おくだは(うーん、わかんないな、一応仕事が終わったら探して見るよ)

もりお

(店長、本当にありがとうございます、

さっきタクシーを呼んだんでそれで帰ります)

おくだ

(わかった、こっちの仕事はしばらく休んでもいいからな、とりあえずなんかあったら電話してくれ)

もりお

(わかりました、店長、じゃあ、電話きりますね、そろそろタクシー来そうですから)

それから5分もするとタクシーが来た

タクシーに乗り込むともりおは家の場所を言った

(タクシーの運転者は(わかりました)と言い、走らせる

もりおはくたくたになりながら眠った

すると突然、タクシーが急ブレーキを踏んで起きた

もりお

(どうしたんですか、運転者さん)

運転者は声を震わせながら言う

(いや、そんな分けないよな、すみませんね、お客さん、いやね、先ほどすごい顔をした女の人が空中に浮かんるのを見っちやったんですよね、イヤー、でもな、そんなわけないよな、ごめんなさい、どうやら私が疲れてるみたいでした、イヤー最近、仕事急がしかつたからなー、すみませんね、お客さん)


それを聞いたもりおは(女)と一言漏らして震えだした

タクシーはその後、何事もなかったようにもりおの家に着いた

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