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100 なんか怪しいぞ

わ~い♪妖精さんたちに褒めてもらっちゃった♪と、喜んでいると

『妖精たちよ、そこで頼みがあるのだが、石がまだ足りないのだ。また一緒に探してくれないだろうか。森の仲間の分もまだ必要なのだが、魔神ジーニ様が仰るにはサーヤにもあといくつか必要な気がすると。そして我が息子ハクもなのだが、集めてもらった石ではこの二人には小さすぎるそうでな』
『お父さん、小さいのはみんなもだよ~』
『すまん。そうだな』
ギン様が妖精さんたちに説明とお願いをしてくれました。だから、サーヤもお話します!

「しょうにゃにょ。いしちゃん、いりぇちゃ、めっ!ちぇ」
石ちゃんに言われちゃったから、大っきいの探さなきゃなんだよ。

『え?』
『いれちゃ』
『めっ?』
『おしゃべりしたの?』
『『『『石が?』』』』
びっくりおめめの水の妖精さんたち
「あい!」
そうだよ!なんでみんなびっくりするのかな?
『くくっ。どうやらそうらしいのだ。ジーニ様もそう仰っていたから間違いないようだぞ』
ギン様が苦笑いしながら続けます。だから何で笑うのかな?おかしくないよね?

『ええ~?』
『おかしいよね?』
『うん』
『聞いたことないよね?』
ぶ~。妖精さんたちまで~。だっておしゃべりしたもん。
『サーヤ~おちついて~』ぽふぽふ
「ぶー。あい~」
ハクの肉球ぽふぽふに免じて許してあげます。

『それでな、大きめで質の良い石を一緒に探して欲しいのだ。心当たりはないだろうか?あ、それから君たちの分も確保しておいて欲しいそうだから、そちらで必要なものは優先して手元に残して欲しい。精霊樹の精様も地上の精霊たちに頼んでくださっているからな』
『あのね~ジーニ様が妖精さんたちも魔法習いにおいでって』
「いっちょ、やろ~♪」
みんなで頑張った方が絶対楽しいよ!

『『『『いいの!?』』』』
『嬉しい~』
『やりたい!』
『魔法の練習』
『絶対行くよ!』
「『やった~♪』」
水の妖精さんたちも来てくれるって!嬉しいな~♪楽しくなりそうだね!

『それでは、手伝ってもらえるか?』
ギン様が聞くと
『分かりました』
『でも石って』
『しゃべるんだね~』
『知らなかったね~』
ギン様が説明してくれて、水の妖精さんたちも一緒に探してくれることになりました。でも、そっちより石ちゃんがおしゃべりすることの方がビックリだったみたいです。なんでかな?

『うん。ぼくもしらなかったよ~』
『みんな知らなかったな』
ええ?そうなの?
『そうだよ~』
『普通喋らんな』
『『『『うんうん』』』』
え~そうなのか~。じゃあ何でサーヤはおしゃべり出来たのかな?

『じゃあ!がんばって探そう!』
『『『おー!』』』
『う~ん、まず大きさは』
『さっき位の石なら』
『大丈夫って』
『ことだよね?』
さっそく水の妖精さんたちが張り切って考えてくれてます。ありがとね。

『そうだと思う。ありそうか?』
ギン様が聞くと水の妖精さんたちが相談し始めちゃいました。

『う~ん、あそこは?』
『あそこ?どこ~?』
『あっ、じぃじたちのとこ~?』
『なるほど、あそこか~』
水の妖精さんたちが泉の奥の方を見ながらわいわい言ってます。その中に初めて聞く名前が?

「じぃじ?」
水の妖精さんたちの他にも、誰かいるのかな?
『じぃじ?お父さん知ってる~?』
『あ~そうだな…(嫌な予感がするな)』
あれ?なんか嫌そうなお顔?声も低い?しかも最後ぶつぶつ何言ったのかな?
「『ん~?』」
ギン様、変…絶対、変。
ハクとギン様のお顔をもう一回覗くとやっぱり眉間にしわしわ?

コソコソ
「にゃんだりょにぇ?」
『なんだろね?』
「あやちーにぇ」
『あやしいね~』
なんか知ってるよね?変なお顔してるしね?
うん。お父さん見たことないお顔してる~

『コホン。サーヤ、ハク聞こえてるぞ』
ちろっと睨まれちゃいました。
「『あれ~?えへへ~』」
なんのことかな?
なんのことだろね~?

『サーヤ』
『いく?』
『じぃじのとこ』
『いく?』
いつの間にか水の妖精さんたちがサーヤとハクのお顔のすぐ前で楽しそうに行く?行く?って聞いてます。

ハクとお顔を見合わせて、
えへへ~にっ!
『行こ~!』
「いこ~!」
色々楽しそう!
うん!楽しみ~

『はぁ~仕方ない。それじゃ頼む』
ギン様、やっぱりなんか知ってそうだよね?ふへへへ。
お父さん、怪しいよね~?くふふふ。

『なんかサーヤとハク』
『わるい笑顔?』
そんなことないよ?ふへへへ
ないよね~?くふふふ
『まぁいっか~』
『じゃあ』
『『『『しゅっぱ~つ』』』』
怪しむ水の妖精さんたち。まあいっか~ってニッコリして元気に出発です。

「『お~!!』」
わ~い!楽しみだね♪
楽しみだね~♪

『は~あ…』
ギン様、おっきなため息だね~。ふひひ
ほんとだね~。くふふ

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