続き
りさはレコーデングルームに入るとかいとが後ろ向きで座っている椅子を見ながらどうしたものかと思い、困惑しながらポリポリと頭をかいた
りさは空いていた椅子を持ってきて後ろにすわる
二人ともなにも話さなかった
5分もするとかいとは言う
(なにしに来たんだよ、りささん)
と小声で言う
りさは後ろから声をかけた
(あのさ、かいと、じゃあさ、こーしよーか、食べに行く)
かいとは少し怒った声で言う
(えっ、もーいーよ、ラーメンも餃子ももう食べたくない、時間が来たら教えてよ、レコーデングするからさ)
と体を丸くして答えた
りさは優しく言う
(もーかいと、いーじやん、お店行って食べればさ、食べたいんでしょ、ラーメンと餃子、ね、食べに行こうよ、私も行くからさ)
するとかいとはしばらく考えた
かいとは言う
(えっーりささんと一緒に行くの、つーかさ、りささん、俺と一緒に食べたいの)
りさは笑顔で必死にかいとに言った
(んーそうだね、なんかさ、今日は私もラーメンと餃子食べたいんだよ、あのさ、食べたいからさ、一緒にに行ってよ、私とじゃあ、嫌)
かいとは小さい声で答えた
(んー、じゃあさ、りささんがどうしても食いたいんならさ、付き合ってやってもいいよ)
りさは一瞬、コイツはなんてワガママなんだかと思ったが、まーとりあえず機嫌をとることには成功したな、と思ってたたみかけた
(えっー本当、かいと、じゃあさ、早く食べたいからお店に行こう、時間がどんどん減ってくよ)
と優しく言う
かいとはガシヤンという音を出しながらおもいっきり立ち上がると、顔を赤らめながらりさに言う
(じゃあさ、、行こ、りささん、俺さ、早く食べたいよ、ラーメンと餃子)
りさも立ち上がり、なぜか顔を赤らめながら一緒にレコーデングルームを出た
二人が出ると他のスタッフとメンバーはかいとをギロツとした眼で見た
かいとはふん、としながら横を向く
りさは笑いながら、(ちょとラーメンと餃子食べてくるね)といって全速力でかいとの手を引っ張って外に出た
二人が外に出ると手を引っ張っられたかいとは顔を赤らめながら言う
(おーりささん、強引、走らなくてもいいだろー)
りさは心臓が凄まじく早く鼓動しながら手をほどいてかいとに振り向いて言う
(なんか、マネージャーって、結構疲れるね、ホント)
かいとは(ハッ)と言いながら(なんだよ、それー)と言った
りさはそれを無視して(行くよ、かいと)と言って二人は歩きだした