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第4話 アイカの不満(6)

 でもね? 麗しい高貴な女性は、己の今の立場上? 身分? 周りの目と聞く耳を立てられている可能性がある。僅かでも。と、いうか? 可能性が大だから、自身の顔色を変えながら。自分自身に優艶に戯れ、更に優艶な行為を要求──。

 させろ、俺に尽くせと申し、求める。本当ならば、この高貴な女性を異性からの破廉恥極まりない行為から守り。守護する役目の男騎士(ナイト)が、この優艶、豊満な肢体を持つ、高貴な女性へと、更に優艶さと行為を求める。

「いいだろう?」、「いいだろう~?」、「なぁ~? いいだろう~?」と。

 緑の騎士(ナイト)は甘え声音を使用、駆使しながら。優しく囁き呟いて要求を続けてくる。

 でも? 緑の肌を持つ高貴な女性は、己の両腕、掌を使用して突っ張り。緑の騎士(ないと)の身体、分厚い胸を、己の力で退け、拒否してみせる。

「いいや~。ウォン~。これ以上は無理だ~。絶対に無理だ~。それに言う。言われる。必ずあのひとに告げ~。そう~、告げ口をされる~。だから~。これ以上は無理だ~。無理~。頼むから~。私から離れておくれ~。ウォン~」

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