第4話 アイカの不満(4)
そんな中、戦車の中にいるからだろうか? 漢──。オーク種族の漢戦士は、高貴な麗しい女性──。
それも? 漢戦士と同じで、優艶、艶やかな肌。緑色の肌の色を持つ高貴で麗しい女性の淡い吐息、嬌声交じりの諫めも嘆願も聞き入れようとせずに無視──。他人の目を気にする。憚ることも気にしないで大胆な行動、行為──。
そう、大人の女性特有な艶やか、艶やかな、彼女の唇や肢体へと、優艶に甘え戯れ、貪り続けるのだ。
まあ、他人の目は、自分達二人が、気をつけてさえいれば。只今、二人の男女のこの官能的な様子が、他人の目に触れることはまずはない。ないのだ。
「……ん? 別いいじゃないか? 元々お前は俺の物。物だったのだから。俺がお前に何をしようが誰も文句は言わない。周りにいる者達だって素知らぬ振り。振りをしてくれる事は間違いない。ないから。気にする必要性もない。ないのだ。……それに? 仮に、不満を申す者がいれば、俺が許さん! ゆるさない。だからお前は、俺に肢体(身体)を委ねろ。分ったな?」