周辺散策3〜対ゴブリン武器〜
枝と…石…あとこの湿気具合と光が満遍なく当たっている環境なら#あの__ルビ__#木も生えているだろう。あとは火か…確かここら辺に火種となるベイスギが生えてるのも見た。
問題は、どうやって火を起こすかだな…
とりあえず材料だけ集めることにはあまり苦労はしなかった。
(この森は何でもあるな…)
火打ち石の素や薪(自然に割れたもの)などもあったので、あとは薪をくべて火をつけゴムの木の樹液を水を汲む用に持っていたペットボトルに詰めて加熱する。
そうするとどろどろになったゴムの素が出来るので先に作っておいた対ゴブリン用武器をくっつけるために使う。残りのゴムは粘土と合わせて市販で売っているようなゴムの形にして冷やす。
これで石を飛ばせる簡易的なパチンコが作れる。その気になればクロスボウも作れるかもしれないが今は時間がないのでやめておこう。
適当な石を持ってきた手提げカバンに詰めてリロード用の石は揃った。
「全面戦争だな、こっちは1人だけど。」
石にちょっとした工夫もしてある。外れても効果は抜群だ。触るときには軍手が必要だが作業用にと事務室から奪ってきた。
(準備万端だ。)
あとは来るのをここで待つだけだが…
「あいつらが襲われてる可能性もあるからな…来ないかもしれない。」
だが今のところ悲鳴やその類の音は聞こえてこない。
来るなら10分以内だな…
俺はしばらく洞窟の中で待つことにした。
(少し肌寒い洞窟で1人待つのは流石に怖いな…)
俺はなぜか少し楽しかった。