むしろ天に召したい
どうも、久しぶりに登校したら『学校転移』に巻き込まれて現在進行形の哀れな愚民どもの『混乱』という状態をただ眺めている悲劇の主人公です。
「はぁ!?食糧全くねぇんだぞ?使えねぇやつらから学校から追い出した方がいいだろ?」
おいおい、俺がいうのもなんだが…お前本当に俺と同じ人間か?
「いや、とりあえず先生たちの判断を待つ方が得策だと論理的に考えて君は思わないのか?」
委員長は引くほど冷静な顔でそんなことを言った。
「…こんな変なところに飛ばされて、先公…いや、大人があてになるのか?あ!?」
「……とりあえずこの辺りを散策してみてはどうだろうか?」
「妙月?お前…全然学校に来てねぇ奴が今、この状況で話聞いてもらえるとか思ってんのか?」
「……高野…それは…」
俺はそれ以上何も言えなかった。
委員長が困惑した様子で俺を見る
「そうだね…高野の言う通り先生たちは当てにならないね…そして妙月…この状況だったらそれが得策かもしれない…どちらにしろ食料を探さなきゃいけないしね。」
委員長が机の上にノートを出すと何かを書き始めた。
「今即席で散策班を作った、僕を含め発案者の妙月、ガタイがなんとなく良い高野、そして 無論、吉川も連れて行く、3人とも良いよな?」
俺含め高野、吉川も頷いた。
「妙月は秒で死ぬだろw」
高野は鼻で笑いつつもやはり外の世界が怖いのか顔が全体的に引きつっている。
「みんな死ぬかもな」
4人の間に不穏な空気が流れた。