クラス転移
VRMMORPG中毒者兼高校不登校の肩書きを持っている僕は現在『クラス転移』に巻き込まれております。
久々に登校してこれだったら誰でも僕みたいに不登校になると思うのですが気のせいだろうか?
僕は朝起きていつも通りVRMMOのマシンを装着した、そしていつも通りログインしようとしていたその時だった。
[現在メンテナンス中です]絶望の味が口いっぱいに広がった。
いつもはメンテナンスは数分で終わるが大型アップデートとのことで3時間+2時間もかかる。
そう、やけくそになった僕はなぜか登校してしまったのである。
当然、先生や同級生にすごい目で見られた気分は置いといて本題に入ろう。
いつも通りじゃない学校生活に目まいと吐き気が止まらなかったが終礼までなんとか耐えた瞬間であった。
VRMMOのことしか考えれなかった僕の思考回路に一つの『カオス』がぶち込まれた。
終礼が始まる瞬間に不愉快な音と共に教室全体が光に包み込まれたのだ。
「な、なんだ?」
その発光の正体は分からなかったがこれだけは分かった。
『異世界転移』
その言葉が脳裏をよぎった瞬間に意識が遠くなっていった…
次目覚めた時、僕は変わらないいつもの教室の天井を見上げていた…
いや…それが異常だったのかもしれない。
僕らは『クラス転移』ではなく『学校転移』してしまったようだ。
「あぁ…神様、ゲームのアプデが終わるまでに返して下さい。」
そればかりを強く天に願った。