第13話 謝罪(4)
〈ボキン!〉
〈グ、ギン!〉と。
家のひとの首を絞めすぎ、骨を折ってしまって。私の夫は他界! 冥府へと誘われてしまったと言う訳で御座います。
だから私は、『どうしよう?』、『どうしよう?』、『どうしようか?』、『どうしたらいい?』、『どうしたらいいの~?』と。
一人慌てふためきながら部屋中を駆け回る。回り続けたのです。
すると、『ポン!』、『ポン!』なのですよ。
私はあることを閃き! と、いうか? 思い出しました。
そう、エルフの聖騎士、ナイトである私は、最大の奥義である蘇生魔法、リザレクションを使用できる事を思い出したのです。ですが……。
この特殊魔法は少しばかり。と、いうか?
少々癖がありまして、男女の異性でなくては発動できない。
それも? 大変に仲の良い二人……。
恋人同士でも、お手して繋いでだけの仲慎ましい関係では大変厳しい……。