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第11話 呪伝師 (外伝)

呪い、怨霊、悪霊などを自分の器に封印し人に感染させることのできる者を呪伝師(ジュデンシ)と呼ぶ。

呪伝に使う、呪い、怨霊、悪霊は怨念の強さにより呪伝師の器に留めておける時間が異なる。

期限を過ぎ人へ呪伝できなかった場合、呪伝師が取り憑かれてしまう為、命掛けの仕事となる。

政治や金により、罪を逃れてる者などに
呪い、怨霊、悪霊を感染させ罰を与え、破滅へと導いていく。

「登場人物」

呪伝師 麗華

カフェオーナーNAOTO

NAOTOの守護霊 爺さん


-高野山から渋谷へ

高野山の朝は早い、日が登る前から
水汲みに洗濯、掃除など修行僧の手伝いが私の仕事。

私は「麗華」17年前、この寺の境内に捨てられた。
発見した住職様は我が子の様に17歳まで育ててくれ教養、モラルなど生きる術を全て学ばせてくれた。

「麗華、こちらへ」

午前の修行後に客人が東京からくるので
正装に着替える様いわれた。

私はこの山からほとんど降りた事がなく
テレビや新聞も見ないためこの山が私の世界だった。

東京。どんなところ、そしてどんな方が
ここにくるのだろう。

寺門で掃き掃除をしていると

「こんにちは!」
何やら不可思議な格好、髪の色をしている
若者がきた。

「ご観光の方ですか?」

「午後に住職と約束をしていて、1時間くらい早くついちゃてね」

まさかこの男が客人?

「あと1時間くらいだからこの辺で待たせてもらうよ」

「はぁ」

私は掃き掃除を再開した。若者は私の事を見ながら独り言を呟いている。

「きっとあの子だね、爺さん」

「住職の言うとおりあの子は只ならぬ、器を持ってるぞ、親も寺に預けるしか方法がなかったんじゃな」

「呪伝師の器があるって事?」

「あの子ならきっとできる」

午前の修行が終わり住職と高僧が帰ってきた。

「おおNAOTO、もうきていたのか、さぁさぁこちらへ、麗華、客間へご案内しなさい。」

「はい」

心落ち着く日本庭園が見渡せる、客間。
お茶を啜りながら静かな時間がながれる。

「麗華、こちらへ」

「はい」

「こちらの若者は親戚のNAOTOじゃ」

「宜しくね」

宜しく?

「突然じゃが麗華、NAOTOと東京に行きなさい。」

「えっ」

「じゃあ、住職、この後直ぐに東京に連れて行きます。」

「えっ!」

展開が早すぎる。

「麗華荷物をまとめて来なさい」

「はい」

私の私物なんて限られたものしかなくこの小さなカバンで収まるくらいだ。

「これからの事は車で説明する、一件寄り道をしてから渋谷にもどる。」


「住職様、17年間ありがとうございました。」

「麗華よ、これは別れではない、また何時でも寺にこい。」

「ありがとうございます。」

私は小さなカバンに不安と期待を詰め込みこのNAOTOについていった。


「どうした?悲しいか?」

「いえ」

「まずは自己紹介、俺はNAOTO、渋谷でカフェを経営してる。
オーナーって呼んでくれればいい。」

「それで後ろにいるのが、俺の爺さんだ。
人間ではないから、いわゆる幽霊だな
見えるんだろ?」

「切り替えれば見えます。」

「挨拶くらいしてくれよ、寂しがってるぞ」

「こんにちは、麗華です、よろしくお願いします。」

「麗華、宜しくな」爺さん

「なんでお前を引き取ったか、教えてやる」

私は呪伝師の事を初めて聞いた。ルールや器について、ただ自分の力に自覚はない。

幼い時からこの世の物でない存在をみたり、感じたりはできたが、それらと対話した事はない。

東京にはお金や地位とかに興味がなく、ただ罪を逃れる罪人を戒めたいという、慈善事業に楽しみを得る、お金持ちがいる様だ。

怨念と罪人を同時に消し去れば世の中が良くなると言う考えらしい。

もちろん依頼者からは代償に見合う報酬はあるようだ。

「これから最初の怨念をお前の器に入れにいく!」

「実践あるのみだ、はっはっはっ(笑)」


「どうした?悲しいか?」

「いえ」

「まずは自己紹介、俺はNAOTO、渋谷でカフェを経営してる。
オーナーって呼んでくれればいい。」

「それで後ろにいるのが、俺の爺さんだ。
人間ではないから、いわゆる幽霊だな
見えるんだろ?」

「切り替えれば見えます。」

「挨拶くらいしてくれよ、寂しがってるぞ」

「こんにちは、麗華です、よろしくお願いします。」

「麗華、宜しくな」爺さん

「なんでお前を引き取ったか、教えてやる」

私は呪伝師の事を初めて聞いた。ルールや器について、ただ自分の力に自覚はない。

幼い時からこの世の物でない存在をみたり、感じたりはできたが、それらと対話した事はない。

東京にはお金や地位とかに興味がなく、ただ罪を逃れる罪人を戒めたいという、慈善事業に楽しみを得る、お金持ちがいる様だ。

怨念と罪人を同時に消し去れば世の中が良くなると言う考えらしい。

もちろん依頼者からは代償に見合う報酬はあるようだ。

「これから最初の怨念をお前の器に入れにいく!」

「実践あるのみだ、はっはっはっ(笑)」

「テレビとか新聞みるか?」

「見ないです」

「。。。じゃあ今回の依頼を説明する」

東京のとある場所で交通事故が発生した。
死者4人、重軽傷者3人だ。

罪を犯した56歳の大手会社役員は、金と地位を使い。車の故障のせいにして無罪で裁判は終わった。

目撃者の一人は携帯電話を操作していた脇見運転と証言したが、一流企業ともあり国や政治を利用して罪を逃れた。

無罪になった後も銀座のナイトクラブ、休日はゴルフと被害者への罪の心もなく遊びまわっている。マスコミ関係も企業的に繋がりがあるので報道もしない。

今回の依頼者は被害にあった5人家族の唯一の生き残り18歳、長女からの依頼だ。

もちろん、報酬は完了したら払ってもらう。

まずは事件現場に行き、被害者が悪霊と化しているか確認する。


自動車から見える景色、私には初めてのことばかり、高野山の木々の隙間から見える星空はとても綺麗だった。

都会の空は真っ暗だった。

「おっ起きたか?、もう着くぞ」

車が止まり、大きな交差点、時間は深夜ともあり、車も人もまばらだ。

「どうだ、被害者はいるか?」NAOTO

私は意識を集中した。

「見える、大人の男女と中学生と小学生くらいの男子。地面を這いつくばっているがお互いの存在に気づいていない。」

「いるけど突然死だったから、地縛霊止まりだな」NAOTO

「爺さんどうする?」

「供養してあげたいが、誰が死んで誰が生き残ったかもわかってないから厳しいと思うぞ」爺さん

麗華は父親であろう霊体に近づきしゃがむ。

「貴方は交通事故で亡くなった」麗華

這いつくばっていた父親と思しき霊体は麗華を見上げた。

「長女以外、貴方と一緒になくなった。
犯人は罪を逃れて笑顔で生活をしている。」麗華

「長女は犯人に復讐するかもしれない、どんな手を使っても、未来ある長女を救いたいなら、その怒り、悔しさ、無念を放ちなさい」

麗華はそう伝えると他の家族には、自分以外は皆生きてると伝え手を合わした。

父親以外の霊体はスッと消えていった。

「爺さん麗華のやつ、怨霊に変える気だ」


「ゔぁあぁぁ、ゔぁぁぁあ」

父親の霊体は地響きするような叫び声をあげた、体からは、黒い煙が湧き出てきた。

「私に。。。どうしろと。。。」
 
「私の中に入りなさい、罪人の元につれていってあげる。」

父親の怨霊は麗華の前にゆっくりと立ち上がった。麗華は父親の額に手を当て目を閉じた。

すると麗華を中心に五大明王が姿を表した。

(バッ バッ バッ バッ バッ)

「明王様、彼を私の中へ」

「爺さん、麗華のやつとんでもないものをしたがえてるなぁ」

「あぁ私も明王様を見るのは初めてじゃ」

明王は液化した怨霊を剣に吸収し、その剣で麗華の右腕に3本の傷をつけた。

「あれが期日か」NAOTO


(ブァンブァンブァン)

明王は燃え盛る炎となり、麗華の中に再びもどっていった。

麗華は膝をついた。

「麗華すげーな、どこで覚えたんだ?」NAOTO

「体が勝手にうごいちまったぜ。まぁこれで第一ミッション完了だな」麗華

「麗華?本当に麗華か?」

「あぁ紛れもなく私だ、ちょっと気分良くなって気性は荒いけどなぁ」麗華

「こりゃたまげたぜ」NAOTO

「とっととこいつをぶち込みにいこうぜ期限は3日しかないからな」麗華

右腕から、紫色の煙状のものがドライアイスの用に立ち込める。

NAOTOは車から包帯を持ってきて腕に巻きつけ、何やら書き込んだ。

「呪文?」

怨霊を放つ時は、この包帯を外せ。


私はオーナーと渋谷のカフェに到着した。

「まぁ寛いで、2階がオフィスと自宅だ」

「これから大事な話をする。3日以内にその右腕に宿っている悪霊を罪人に移さないと
お前の身が滅ぶと思え」

「それと移すのは容易ではない、きっと罪人の守護霊が邪魔をしてくるはずだ、どんなのがついているか何体着いているかにより計画が必要となる。」

「取り敢えず朝まで休め」

-翌朝-

「おはよ!オーナー早く行こうぜ」

「昨日のままか💦寝たら良くなると思ったけど」

「取り敢えずターゲットに接触する前に渋谷の街を案内する。」

オーナーは電車、バス、幹線道路、主要通りや、利用方法などこの街で生きる術を教えてくれた。

「基本的に依頼がない時はカフェを手伝ってもらうからな」

「了解!」

夜になったら銀座にいくから近所で良ければ散歩してもいいぞ。

この交差点は車と人が交代で通行する珍しい交差点だ。
毎回ちゃう人がわたりどこかにいく。

(ブルブルブル)

右腕が悪霊のせいで周囲の霊体と共鳴して痙攣がする。

どんだけ思念が漂う街なんだ。

ビルとビルの隙間にも怪しい影が蠢き、ビルの上や物陰からもこちらを伺う視線。

麗華は深く深呼吸をして

「私は麗華ぁぁだぁぁあ、お前らみんなひざまずかせてやる。
文句あるやつは出てこい!五大明王と共に切り刻んでやる」

街中に麗華の声が響き渡り、ザワつきは止まった。

「今夜が楽しみだ」

夜の街銀座、成功者が集う街。
煌びやかなネオンが雨に濡れた路面で反射してさらに煌びやかに街を彩っている。

明るければ明るいほど、闇は濃くなる。

「初めてか?ドレスとヒールは」

「問題ない」

「俺をエスコートして最上階のラウンジにいく。ターゲットを見つけたらその後はわかってるな。」NAOTO

「グラブのオーナーは知り合いだから問題ない、話はつけてある。」NAOTO

「任せろ俺がついてる、早く取り憑きたいぜ」怨霊

「その怨霊黙らせろよ、普通の人間には聞こえないと思うが万が一霊感あるやつとかいるとまずいからな」NAOTO

ライトバンの中からビルの入り口を見張っていると、黒いメルセデスがビルの前に横付けした。

「あれだな、真ん中のグレーのスーツが
ターゲットだ。30分後、ラウンジに行くぞ。」NAOTO

NAOTOをエスコートしビルのなかへ
入り口、エレベーターにボーイが配置されていて中は昼間よりも煌びやかな世界が広がっている。

「やつの向かい側のテーブルを予約したから、着席したら計画どうりいくぞ」

エレベーターをおり、賑やかなホールをオーナーと一緒に歩く、みな何故か私に視線が集まる。

「もっと自信持って歩け、ターゲットに目を合わせ直ぐそらせ」

「わかった」

私とオーナーは席ついた。
ターゲットは私を見ながらボーイに耳打ちをしている。
5分後ボーイが私のところに

「向かいのテーブルの方がお相手して欲しいと申してます」

「今こちらのお客様と飲み始めたばかりなので30分お待ちくださいとお伝えください」麗華

「かしこまりました」

ボーイはまた戻りターゲットに耳打ちをする。

「麗華やるじゃねぇーか、今のところ完璧」

「奴の席についたあとはお前次第だからな」

麗華はゆっくりと焦らしながらターゲットのもとへ歩いていく。

「こんばんは、麗華と申します。隣失礼します。」

「綺麗な肌しとるなぁいくつだ?」

「女性に年は聞かないでください、想像にお任せします」

「爺さん麗華の奴、あんな受け答えいつ覚えたんだ?」NAOTO

「世の中の立ち回りは住職から叩き込まれたのじゃろ、いつか寺を出た時のためにあとは怨霊も手助けしてるのだろう。」爺さん

麗華の軽いボディタッチ、ターゲットの視線は麗華に対する欲望は抑えきれないものになっていた。

「麗華、私と来なさい」

「着いて行ったらどんなことがあるのかしら」

酔いもまわって来たターゲットと麗華は店をでた。メルセデスがビルに横付けし、二人は後部座席に乗り込む。

メルセデスが走り出した。

(キーっ)

「東京〇〇ホテル」の前でメルセデスが止まる。

「麗華ファーストクラスをとってあるから飲み直そう」

麗華は軽く頷き、NAOTOが尾行してるのを確認した。

エントランスをくぐりエレベーターにのる。

そしてホテルの一室に入った。
その広さ、装飾に目を奪われた。窓一面に広がる東京の夜景、麗華は窓の外を眺めていた。

両脇の下から、麗華の体を包む2本の腕

「ぅんっ」

麗華は軽く声をこぼす。

嘘をつき、人を罵り、罵倒するであろう
薄汚れた唇で首筋に愛撫してくるターゲット。

麗華はまた軽く声をこぼす。

「あぁ」

後ろ向きのまま手を上げターゲットの後頭部に手を回す。
右腕の包帯の留め金を外そうとした時、それはガラス越しに目の前に現れた。

「ターゲットの守護霊だ」

目の前には夜景、そして背後から麗華を
睨みつける守護霊。
まるで様子をうかがってるようだ。

幸いにも守護霊は一体。

ターゲットの手をほどき向き合うと麗華は左手でベットへ突き倒した。

彼はネクタイをほどき、ニャニャ不適な笑みを浮かべる。

まだ守護霊には気付かれていない。
だが麗華をジッと見つめている。

ターゲットを跨ぎ四つん這いになり
耳元を甘噛みする。

守護霊は警戒はしてるようだが、攻撃はしてこない。

麗華は上着、シャツを脱ぎ捨て、ブラのホックを外すため両手を後ろにまわし、右腕の包帯の留め具を外す。

「パチンっ」

「スルスルスル」

包帯の外れた右腕からはどす黒い炎が燃え盛り、右手でターゲットの口におさえつけた。

「ブオォオォブオォオォ🔥🔥🔥🔥🔥🔥」

守護霊が麗華を止めに入る。

「ヴァァアァ💨💨💨」

高貴な美しい女性が物凄い形相で麗華に襲いかかると、麗華は左手腕を守護霊の胸にあてる。
守護霊の背中からは明王が手にしてる。
宝具ヴァジュラが突き出ていた。

「ズブブオォオォ⚔️」

「ビリビリビリッ⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️」


ヴァジュラからは稲妻が放電し室内の灯りがショートする。
 
パンっ パンっ

ターゲットは黒い炎を全て吸い込み
放心状態となった。

彼の守護霊は宝具の力により蒸発し消えていった。


守護霊を失い、怨霊を吸い込んだターゲットの周りには、彼を狙うべく下級の悪霊が至るところから湧き出てきた。

(ザワザワザワ)

麗華は服を着て部屋を後にした。


ビルの下に降りると直人が対向車線に車を止めていた。麗華は後部座席に乗り込み夜の銀座を背にしながら渋谷の事務所へ向かう。


「オーナー呪伝は完了ました。」

荒々しさは消えて元の麗華に戻った。

「何か問題はあったか?」

「誰も見られず、問題はないです。」

明日、依頼した長女に会いに行く。

その前にターゲットにも何らかの変化が起きるだろう。

翌朝、一階のカフェにおりるとオーナーが新聞を広げていた。

「ターゲットはあの後、飲酒運転で見通しのいいT字路をかなりのスピードで直進して単独事故死って朝刊にのってるよ。」

「心痛むか?」

「守護霊に宝具ヴァジュラを当てた時、あの人がどんなことをしてきたから見えました。罪の重さは死に匹敵すると思います。」

「さすが呪伝師の継承者だな」

「よし準備しろ歌舞伎町にいく」

「世良ちゃん、店頼むね、麗華と出かけてくる。」

アルバイトの世良にカフェを任せてNAOTOと歌舞伎町へ向かった。

「ここが歌舞伎町だ」

昼間なのにすごい人、夜になったらどうなるのか。たたずむ人はNAOTOと麗華を見ては目を逸らす。

NAOTOは堂々と通りの真ん中をポケットに手を突っ込みなら歩く。

「ここだな」

ファッションヘルス〇〇
NAOTOは階段をスタスタ上がり受付のボーイと話をしてる。

「こんにちは!」NAOTO

「こんにちは」
私と同じくらいの歳?あどけなさがのこる
華奢な体型の女の子。

「オーナーちょっと部屋かりるよ」NAOTO

「NAOTOか、いいが面倒はごめんだぜ」
坊主頭に黒いスーツのガタイの良い男がカーテンの隙間から出てきた。

「右の奥の部屋」オーナー

「麗華もこい」

3畳くらいの部屋、女とNAOTOはベットに座り、私は向かいの椅子に座った。

「マホちゃん、これ」
NAOTOは朝刊をマホに手渡した。


「お父さんが罪を償わせた。」NAOTO

朝刊を握りしめたまま、泣き出した。

「今、いくらまで貯まった?」NAOTO

マホは泣きながらいった。
「100万くらいです、、約束の200万まではあと2ヶ月まってください。」
マホは封筒をNAOTOに渡した。

NAOTOは軽いため息をつくと10万だけ抜き取り封筒をマホに返した。

「人を殺めるにはかなりの覚悟が必要だ。
マホちゃんにとってこの仕事はその覚悟をもって始めた仕事。」

「辛いだろうけど、これくらいの心の傷は必要だ、90万あるからこれで再出発!」


「すみません、、」

「あの、お父さん以外の家族は事故現場で
供養しました。花をたむけてあげてください。」麗華

「はぃ」

「よし、じゃ帰るね」NAOTOはさって立ち上がり店を後にした。

車に乗り、しばし沈黙が
「オーナー、あのイヤラシイお店すすめたあんですか?」

「彼女から歌舞伎町で働きたいって言ってきた。普通の仕事じゃ200万なんて大金集めるのに何年かかる?その間、ターゲットは至福の時を過ごす、それが我慢できなかったんだ。」NAOTO

「。。。」

「幸せだった、思い出の詰まった家族を殺され、何を幸せだと思えばいい?復讐しかみえない、それをしないと先に進めなかった。
風俗というタイムマシーンを使いことを選んだ。」

「最初から10万って言えばよかったじゃないですか?」

「だから依頼者には覚悟が必要だ、今回は経費もそんなかからなかったけど200万は安い方だ。」

「おっとごめん、次の依頼者からメールだ」




🌟次回予告🌟
新登場 ドクの姉
そして心霊系YouTuberからの依頼とは


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