第13話 謝罪(2)
要するに昨晩、私と魔王との争いの最中に唇を奪われ──。
『勇者! お前とは繋がった! 繋がったぞ!』と告げられて。
私自身が目を覚ませば魔王に……。嫌らしい悪戯、凌辱行為を受けた後らしい状態、様子、容姿で放置……。
憤怒した私は、己の怒りが頂点になり。魔王! 家のひとの事を許さない! 許さない……。殺してやる! 殺してやるのだといった勢いで睡眠、熟睡をしている家のひとの背後へと忍び寄り。私の二の腕を、家のひとの首へと回し、締め付けながら。
『殺してやる! 殺してやるからな!』、
『……でも、ちゃんと魔王、あなたが、生娘だった私に対して責任……。魔族の女王、妃、妻にしてくれて。今後は妃である私に対して、優しく接し。下僕の如く尽くしてくれるなら許す。許すから……。私自身もあなたの可愛い妃、妻になるように努力をしますから。責任をとってください……』と。
私は家のひとへと嘆願をした。繰り返した、のだ。