第3話 ダークエルフとエルフのシャーマン(28)
また、それをうまく利用、活用、領地運営へ繋いで己──。
そう、一族の長、酋長、領主、女王達がうまく己の下僕、臣下を増やし、民の人口と領地を増やし拡大しながら覇を唱えた者達だけが。この世界のこの大陸では巨大な力、武、領地を有している。
だからエルフの巫女、シャーマン……。
まあ、女神さまと言っても過言ではないプラウム嬢も新たな己の下僕達……。近代世界の日本の女性アイドル達のようにファン獲得に余念はない。ないから。
己の肢体をギリギリの所──。日本で言う十八禁仕様にはならない。アイドル達の水着のセクシーポーズの写真集発売の如き感じ、様子で曝け出しながら。
この個人の力と武に優れたミノタウロス達オスを誘うのだ。プラウム姫の下僕、臣下になり従え──。
そう、己の身を捧げ、挺し、プラウム嬢自身の刃、盾となり忠誠を誓えとね。
するとさ? 先程の話し、説明の続きではないが。
今迄集落内に火が上がり、火の粉が舞う中を困惑、動揺、混乱しながら逃げまわっていたミノタウロスの戦士や民達……。オス達だけに限定ではあるのだが。エルフの女神さまの許に平伏し、忠誠を誓うオス達が集まりだした。
だからエルフの女神さま、プラウム嬢は上機嫌──。
「フフフ~」と。
彼女は女神の微笑を浮かべ、己の新たな下僕、臣下へと、満足そうに微笑み投げかける。