盗賊団の人が住むことになった
朝窓を開けると外は雨だった。
「んー 今日は畑耕すの無理だから 明日にするか」
「そうですね……」
ヘルメはとても落ち込んだようだ。
ストラスがすかさずヘルメを励ました。
「まぁ 今日は雨だったとしても明日は絶対に晴れるから」
「分かりました……」
ストラスは朝食を食べつつ昨日気になったことを質問した。
「昨日おばあさんが言ってた盗賊団の人ってどんな奴なんだろうな」
「女の子で背が小さいらしいですよ。それに懸賞金もあるらしいですし……」
「よし!今すぐ村に行こう!!」
ストラスとヘルメは急いで朝食を食べ、傘をさして村に向かったが村付近まで来たらすぐに晴れてしまった。
村の入口に向かったらさそっくストラスが盗賊団らしき女を見つけヘルメに他の特徴を聞いた。
「なぁ ヘルメ、その盗賊団の人の特徴って他にある?」
「確か、髪の色は金髪で肩までの長さ肌は色白ぐらいですかね」
「そいつってあのベンチに座ってる奴じゃないか?」
ストラスはお店の前にあるベンチに座っている盗賊団らしき女に指を指した。
「確かにそうですね……」
ストラスがすぐにベンチに近づき話しかけた。
「ねぇ お嬢ちゃん少し話があるんだけ……」
その瞬間、ストラスは股間に向かって盗賊団の女に回し蹴りを食らった。
「ぐはぁ!!」
そのままストラスは倒れてうずくまったまま動かなくなってしまった。
「だ、大丈夫ですか!?」
「お、俺の事はいいから早くあいつを追いかけて……」
「ストラスさーーん!!」
ストラスは硬直してしまった。
ヘルメはすぐに盗賊団の女を追いかけた。
「こらー!待てー!」
追いかけられてる中盗賊団の女が言った
「お前足早すぎるだろーーー!」
そう言った瞬間盗賊団の女は捕まった。
「人のことを蹴っちゃだめですよ!」
「す、すみません……」
ヘルメはお母さんのように叱った
捕まえた後盗賊団の女をストラスの所まで持って行った。
ストラスは言った
「お嬢ちゃん、何でこんなことをしたんだい?」
盗賊団の女は少し泣きそうな声で言った
「元々私は貧困層のところで生まれたんだ。あそこで少しでも泣くとすぐに殴られる。そして4年前にあの家を抜け出してきて、町を歩いていたら盗賊団の人に話しかけられて盗賊団に入ったんだ。でも、誰かに捕まってしまったら数日後盗賊団のリーダーが来て殺されてしまう。だから私の事は見逃してくれないか!」
ストラスは少しどうする考えている時、ヘルメが横から喋ってきた。
「だったら、家に住みますか?」
「え?」
「だって誰かに捕まってしまったら、殺されてしまうんでしょ?それは可哀想なので家に住みませんかってことですよ」
ストラスは言った
「それはいい案だな。家に住むか?」
盗賊団の女は泣きながら言った。
「ありがとうございます」
「よし!決まりだな!そういえば名前聞いてなかったな」
「モアって言います。言い忘れていたけど私男だからな」
それを聞いた瞬間二人は固まってしまった。
「え……?男?」
「あぁ 女の格好をすると男たちが寄ってきて物を盗みやすくなるんだぞ」
「え…そうなのね」
「じゃあこれからよろしくな!」
新しい人が家に入ってきたが女の格好をしている男なので生活に少し違和感がでそうな気がすると思った二人であった。