村に行った
ストラスは朝起きると机の上には、オムライスやサラダなどの料理が置いてあった。
「この食材どこから持ってきたの?」
「村からです」
「へー」
ストラスはそう言った後ヘルメの作った料理を食べた。
「何これ!めちゃくちゃ美味しい!」
ヘルメは得意げな顔で言った
「ふふん これでも私は家族の中では一番料理が上手いんですから」
「そういえばさ、村があるって言ってたけど何処にあるの?」
「少し遠いですけど、西の方向にあります」
「じゃあ、飯食ったら準備して行ってみるか」
ヘルメとストラスは朝食を食べ終えた後、西の方に村があるので、西の方向に向かって歩いた。
スライムを倒しながらしばらく歩くと、村が見えてきた。
「あれがアコフレ村です」
「へー そういえばさスライム倒しながらここまで歩いて来たけど、スライム以外のモンスターほとんど見なかったけど何でなの?」
ストラスは不思議そうに質問した後、ヘルメが答えた。
「それはですね、あそこの山にドラゴンがいるらしくて時々こっちの方まで見回りにくるんですよね。それでスライム以外のモンスターは全部倒しているらしいです」
「え……そのドラゴン怖すぎるでしょ」
ヘルメとストラスはその山のドラゴンのことを話しながら、村に向かって歩いた。
「実はそのドラゴンは女性の方らしいですよ」
「マジで!モンスター倒してるから男かと思ったわ!」
二人で話していると見知らぬおばさんが急に話しかけてきた。
「お二人さんはどこから来たんだい」
「え!あー 私たちはあそこから少し遠い高原の家から来まして……」
おばあさんは納得したような顔をして言った
「そうかい、疑ってごめんね。ここ最近盗賊団の人が来てるらしくて、村の物や人から物を奪ったりしているのよ」
「そうなんですね。気をつけておきますね」
ストラスはそう言った後におばあさんは帰って行った。
「ここら辺に冒険者協会とかないかな?」
冒険者協会とは、そこでは冒険者登録やモンスターから出てくる魔晶石などをお金に変換できる場所だ。
「お!あるじゃん!」
ストラスとヘルメは冒険者協会の中に入った。
「いらっしゃいませ、冒険者様。今日は何のご用件で」
「この魔晶石をお金に変換したくて」
「はい!分かりました。すぐ数えますので」
数えてもらっている間、ヘルメがストラスに質問してきた。
「ストラスさんは何であそこの家に住んでいるのですか?」
ついにその質問をしてきたか……
「それはだな……」
ストラスはヘルメを手招きをして耳元で答えた
「実はパーティーから追い出されたんだ」
「えーーーー!」
その声は外まで聞こえるほどの大声だった。
「しー 静かにしろ!」
ストラスは小声で注意した。
「す、すみません!」
ヘルメは顔を赤くして、ストラスに質問してきた。
「な、何でですか?」
「俺って回復以外のステータス弱いじゃん」
「うんうん」
そんな納得した感じで「うんうん」って言わないでくれよ……
「だから、追い出されたんだ」
話している内に魔晶石が数え終わった。
「合計で2万ゴールドですね」
「ストラスさん どんだけ魔晶石もってたんですか!?」
「あっちのパーティーにいる時はほとんど無料で飯とか宿に泊まらさせてもらってたからな」
「そろそろ帰るか」
「あ!私畑を耕してみたいんでニンジンとかジャガイモの種買って来てもいいですか?」
「あぁ いいぞ」
ストラスとヘルメは野菜の種や食材などを買った後、家に帰った。
「いやー あそこの村安くていいね」
「ですよねー」
「じゃあ、明日早速畑を耕してみるか」
「そうしましょう!」