王家からの招待状
私が階段から転げ落ちた誕生日から1ヶ月が経過、無事に全身包帯生活から生還しました!
しかし、ただ1ヶ月をだらだら過ごしていた訳じゃない。
最悪のパターンを想定して色々プランを練っていたのだ。
パターンAは女公爵になる事。
お父様は敵である事は確定したので、いっその事三行半をお父様にぶつけて私が後継者になる計画だ。
パターンBはいっその事貴族社会から抜け出して平民として暮らす。
今の所、自分で考えて傾いているのはBなんだよなぁ……。
まだ8歳だし将来の事を考えるのには早いかな。
「お嬢様、お手紙が届いております」
メイドが手紙を持ってきてくれた。
「これって……、王家のマークが着いてるじゃない」
私はナイフで封を開け中身を確認した。
それは『お茶会の案内状』だった。
しかも日付は1週間後だ。
(う~ん、お茶会自体は問題はないけどお城でやるのよね。と言う事はリチャード様にも会わなきゃいけないよね)
それは絶対に回避したい、かと言って断る訳には行かない。
さて、どうするべきか……。