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鏡合わせ

能力 隠者 節制 審判
ーー
心臓を取り返す。 やらなきゃ死ぬが、せめて俺だけの時にしろよ。

「アレ? 死なない? 意識があるだけ? ? マキナ?冬華? 誰かいないの?」
「とにかく返せ」
「無理」

不定形と呼ばれていたモノは累の身体を形取り心臓は右手に持った。

「テメェよくその姿取ったな」
「悪いかい?」
「いや全く」

累の形どったモノは累と鏡合わせの様に動き、他の二人は様子を伺っていた。

累の形だったモノは一挙手一投足同じ動きで戦い。まるで鏡に写った自分と戦ってると考えていると累擬きの後ろから攻撃しようとする敵に当たる様に自分の後ろを攻撃すると敵も攻撃した。

鏡写しみたいにしか動いてねぇ上にコッチの動きに疑問に思わない?

その行動を見て、もしやと思い左手ぬいぐるみを投げると敵は心臓を投げ、当たる前にぬいぐるみを消して自分の足元に出し、自分の方に近くなったら心臓を取って背後に下がった。

まさかとは思ったが心臓投げやがった。 普通投げねぇぞ 
 
心臓を投げてしまった事を累が離れて、他の人に指摘されてはじめて、やってしまったという顔をした。 そうしているウチに心臓を身体の中に入れて少し安堵し、ぬいぐるみを消した。

「味方じゃないの?」
「みかただよ」
「お前、自分の頭で考えてるか?」
「? 誰かに合わせたほうが間違いはないでしょ?」
「俺に合わせて間違えて心臓ぶん投げたよな?」
「え? じゃあ他の人を真似る」

他人本意ってヤツかコレ? まだルーアの方が分かるって、どう言う事だよ。

「周りの情報とかで判断するじゃなくて、全部意味も分からないまま真似てんのか?」
「うん」

よく生きてこれたなコイツ 又はこんな事になるくらいの何かが有ったのか 絶対後者だ。 だとしてもよく心臓が弱点なんて

「何でソル様を蹴るの?」
「そうしたから」
「誰だか大凡分かりました。前に攻撃だけしててください」
「うん」

どっちにしろ不利には変わんねぇか 時間稼ぎも楽じゃない

「えいやー‼︎」
「氷川さんコッチ‼︎」
「え?」

氷の壁が出てきたと思うと飛んできた蛍が累を掴み、その場を後にした。 そして安全を確認すると累は節制の能力を解き、月に戻すと、少しの間呼吸困難に陥った。

「心配かけて悪い。 ってか逃げろよ」
「逃げても心配ばっかりしてたから戻ってきた」
「そのまま逃げろよ。完全に私用だぞ」
「フォーがどうしてもって」
「私は途中で会った」
「とにかくみんな助けてくれてありがとう。 ソレでこっからどう逃げるかなんだけど」

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