最悪の出迎え
「ちょっと行ってきて欲しい所があるんだけど」
「何処だ?」
「いきなりとか言わないんだな」
「正直部屋に居るのも暇だしな 他のみんなは授業中だろうしな」
「丁度いいみたいで何より、今回は別の世界に行って欲しいんだけど」
「どうやっていくんだ?」
「他所の世界からのクローンが来た出入り口から通れる 後道中戦わなくても良い 味方とか分かんないだろうし」
「クローンの工場見つけたら叩けって事だな」
「見つかればね」
「無いとクローンの説明つかないだろ」
「確かにね、ソレじゃあいってらっしゃい。場所は目視で歪んで見える所。見た事聞いた事何でも良いから、ソレで少ししたら呼び戻すと思うからいつ戻っても良い様にはしといて」
「ソレはソレとして、ココ片付ける気無いのか?」
「ココにいる時は卓と椅子以外触れないんだ」
「しかし、ゲームか」
もしかしたらこの部屋の主咲と友達に出来るかも、野原もゲームは上手いから、でも問題は文字……
「ゲームの相手って、足りてるか? 二人くらい俺より強い人いるんだけど」
「足りて無いけどダメ、顔見せるまで待って」
「分かった」
少し話が終わると冬華は累に触った。すると別の所へ瞬間移動した。 するとそこは聞いていた入り口の前だった。
アイツあんな事言ってたけど入り口前に移動させるって、何考えてんだ?
「注意の意味……」
ため息を吐いてソコへ入ると、想像して居なかった光景に頭が真っ白になっていた。
「…… 真っ赤なペンキと、気分悪い臭いと、肉片と、壊れた家と…… 丸くて足のある奴と」
何かを食っている怪物を見ると断末魔の様な叫び声を上げながら周囲の怪物達を一掃した後、咳き込んだ。そして辺りを見回すと老若男女の食い散らかされた腐った死体が四方に転がっていた
「誰だ。誰が首謀者だ‼︎ 誰がコイツを作った⁉︎ 何のために殺した⁉︎ 殺す‼︎ 絶対殺す‼︎ ココで殺す‼︎ 殺せなくてもいつか必ず殺す‼︎ 正義‼︎」
正義の能力を使い近くの視界を見て戦っている所へ向かい、能力を月に戻して氷柱を放ち、怒りながら問いかけた。
「怪物を放ったのは誰だ⁉︎ 誰がやったか正直に話して首謀者言えば四肢を割くだけで済ませてやる‼︎ 答えなきゃ皆殺しだ‼︎」
「うるさいな。アイツらを作り直して放ったのは俺だ 同じ様に見た目の醜い俺だよ」
「顔が少し非対称で腕が三本有って身長が高いだけで何処が醜いんだ‼︎ そんなのどうでも良いわ‼︎‼︎ とにかくテメェがやったんだな‼︎ 何故やった⁉︎」
「…… 理由なんてねぇよ。あえて言うなら同じ様な見た目にしてやろうって言う親切心だ」
「その程度の理由で殺したのか 気に食わないから死ね 世界 審判」
「殺さないんじゃなかったのか?」
「手下だったらそう思ったが、テメェはそうじゃねぇだろ‼︎」