罪悪感
氷柱を男に向けて放つも何者かの銃で弾かれた。
「邪魔すんなよ」
「良い人の相手は私の役目です」
「テメェなんざどうでも良いんだよ」
「私が良くないって言ってるんですよ」
累は妙な親近感を覚え、もしかしたら何処かで会っているかもと、相手に対して名前を聞いた。
「ルーアです」
「そうか 俺は累」
「えっ 同じ名前?」
「集中しろ流移‼︎ 殺されるぞ‼︎」
「…… お前ソイツの仲間か?」
「この島を襲ったと言う点では」
「氷川累って名前は知ってるか?」
「そんな名前知りませんし、私と貴方は初対面ですよ」
同じ名前で殆ど同じ見た目で、同じ声?
考えんのやめた方が良いな
斥力で近づき氷の剣で攻撃するも、氷の剣はすぐに切られ、運命の輪の力も借り、盾を飛ばし、もう一度氷の剣で攻撃するも、弾かれた後少し距離を取られ、銃で左目、足、指先、肩を撃たれたが、審判の能力ですぐに再生した。
「おかしいですね 月も、運命の輪も、審判も、世界も、みんな生きているのに、まだ始まっていないのに、何故使えるんですか?」
「クソ主催者に聞け」
何が始まって無いのかは分かんねぇがクソ主催者関わってるか?
斥力を使い色々な角度で攻撃するも、正面からでは突破は難しいものだった。
「たった一人でよく粘りますね」
「こっちのセリフだ」
時間を止めて氷柱を刺した。そしてこの氷柱は、初めて苦しめる用に作った。今回使った氷柱は、引き抜こうとすると肉を割く様な仕組みになっていた。ソレを時間を止めては刺し、時間を止めては引っこ抜いた。この世界のルーアも銃や剣など、いろいろな物、方法で攻撃をしたが、戦いは、時間停止、再生、凍結、そして攻撃による出血などがあり、ルーアの物理攻撃だけでは対処できず。殆ど一方的だった。
「とどめは 刺さないんですか?」
「…… 勝手に野垂れ死ね どっちにしろ助からねぇだろ」
「…… 男のソレはモテませんよ」
「何笑ってんだ気持ち悪い」
「其方の私をお願いします 短命の人」
コッチのルーアと何かしらの関わりがありそうだが、何で俺はさっき会った赤の他人を痛めつけるわ 他人なのに殺さないわ
「俺は何をやってんだよ 何で怒りがどっかいくんだよ 普通は時間止めたら、そのまますぐに首切ったり心臓貫いたりするだろ…… 赤の他人なのに、何でこんな 恨みだって コッチの方には特に無い筈なのに…… 何で俺は痛めつけた」
鼻で大きく息を吸い。 吐きそうになる気分を堪えながら目的を思い出した。
「本当に俺は考える事には向かねぇし考えるだけ無駄だった。 次だ。次が本命だ。アイツを殺す」