07
「お子さん2人供元気に動いていますね。特に右側の子とか」
「本当ですか。あの……性別とか分かりますか?」
「そうですねぇ~これ分かりますか?
左側の子は、完全に男の子ですね。
左側は、少し隠れていますが女の子だと思います」
エコーを見ながら説明をしてくれた。
男の子と女の子……!?
まぁ、男女の双子とは、また凄い。あ、なら……。
「あの、顔面は?顔面偏差値は、どのぐらいですか!?」
「顔面偏差値……ですか?」
「あ、いえ。なんでもありません……フフッ」
しまった、つい気になって聞いてしまった。
私は、慌てて笑って誤魔化した。
いけない、いけない。しかし、男女の双子か……。
女の子は、可愛い子だといいな。
男の子は……絶対にイケメン希望。
そうしたら芸能界に入れて……イケメン俳優?
アイドルも悪くないわね。
相田君の後輩になったりして……キャアッー!!
妄想しただけでも何とも輝かしい未来だろうか。
「大丈夫ですか?不知火さん」
「あ、いえ、大丈夫です。すみません」
いけない。また妄想の世界に入ってしまったわ。
気をつけようと思うのに……イケメンの単語を考えただけでもついやってしまう。
イケメン中毒だな……自分は。
それよりもこの事を早く課長に話したい。
どんな風に喜んでくれるかしら?
そう考えただけでも顔がニヤけそうだった……。
そして診察が終わると自宅に帰り課長の帰りを待つ。
そして帰宅した課長に早速話した。
すると驚きながらも嬉しそうな表情をしてくれた。
「ほう。男女か……」
「はい。課ちょ……誠さんは、どう思います?
私は、嬉しくて」
課長は、寝室に入ると背広を脱ぐとネクタイを緩めた。
私は、背広を受け取るとクローゼットに掛ける。
課長は、ワイシャツのボタンを外す。