累の視点
昼の休憩が終わり、ニーナ達が出て行き、累は1人になった。
行ったか、…… 1人はひさびさだな。
騎士団長擬きの吸収方法は後で聞くとして、何しよう、暇だ。デスゲームの事でも思い出しとこう。クソ主催者の何か分かるかも知れないし。他の能力も分かるかもな。紙にでも書いておこう。紙はココに有るな。
累は部屋にある机にあった紙を取り、デスゲームの本当に殺しに関する事を思い出していた。
「確か最初の異変が有ったのはアレだよな、誰がやったかは知らないが、多分痺れ切らしたクソ主催者だろ。身体が勝手に操られて記憶もない奴は、3人だっけ？回復の人襲った人はほぼ終わりかけだったけど俺が止めて、後2人も事後報告で軽めに聞いたから、多分3人だよな」
「確か剣の修行(ほぼ強制)してて、ソレで……
建物に居て、何が有ったんだっけ？ いつの間にか何処かの建物の中に居て、外出たら更地で、ソレで…… あの時の途中記憶が曖昧だ……」
その時の記憶を思い出そうと数十分程考えていたが、最終的には何も思い出す事が出来なかった。
「駄目だ思い出せねぇ。でもその後からだよなガチの殺し合い始まったの…… コレ以降思い出すのはやめとこう」
今出したので仮に能力が有るとしたら付けるとしたら、更地にする程の何かと人を強制的に操るヤツか。
誰か持ってたら早く使ってるかも知れねぇし多分クソ主催者だな、そうなると。
「他のヤツの能力の予想がつかねぇ」
「戻ったよ」
「何のようだ？」
累が能力について考えてるとキーナが部屋の中に入ってきた。
「紙に何書いてるの？」
「さぁな」
「ちょっと見せて…… 何書いてるの？」
「日本語」
そして紙に書いてある事を話しているとムーとニーナとサーレが何かを隠しながら入ってきた。
「何書いてんだ？」
「俺なりのまとめだよ」
「あの時はありがとーね」
「お前ちゃんと誰かと外出しろよホント」
「そんなに外出しないよー」
「頻度は聞いてない。で、何の様だ？ 揃いも揃って」
「明日リシュルさんが話有るってさ、ソレよりゲームしねぇ？ 色々持ってきたんだ」
「俺が初心者だからってフルボッコにする気か？」
「そんな事しないって、ちょっとゲームしようってだけ」
「ルールは？」
「はいコレ」
累は説明書をパラパラと読んだ後に「やりながら確認して行く」と言ってゲームを始めた。累は最初は連続して負けていたが、終わり側には2回勝つまで行っていた。
