バナー画像 お気に入り登録 応援する

文字の大きさ

模擬戦

 「そろそろ出ないとね、早く起こさないと」
「ホントに監視かよ……」
「監視かと言うとちょっと微妙」
「ついでにアレに会ったらどうしかしてもらえる様頼んでみる」
「そんなに嫌?」
「嫌ってか、おかしいだろ色々と、コイツの能力コイツ自身守るんじゃ無くて部屋を守るんだろ、しかもコイツ自身は、触れても起きない、ほっぺ抓っても即座に起きて攻撃する所か気付かずにまだ安眠、普通におかしい」
「ほっぺ抓っても寝てる人なんていっぱい居ると思うけど」
「咲はコレすると速攻蹴りしてくるんだが、ってか早く起こせよ、コイツ起きないと行けないだろ模擬戦」

 ニーナはムーを起こして模擬戦をする所まで向かった。その間ムーは右へ左へとフラフラしながら進んでいたのを累は見掛けて、ムーをおぶりながら模擬戦のある所に進んだ。

 「着いた途端に申し訳無いんだが監視変えろ、コイツ監視に向いてない」
「ムーをおぶってきたんですか」
「フラフラ危なすぎるからなコイツ。コイツいつ寝てるんだ?」
「四六時中」
「嘘だろ…… 」
「ムニャムニャ」
「コイツ何処に置いとけば良い?」
「あの、私部屋一緒なので運んでおきます」
「じゃあ頼む」
「此方の部屋です。連戦頑張って下さい、後ニーナはコッチです」
「はいはーい」

  連戦って、何人倒すんだ? まぁ良いか、出てくるの片っ端から倒せば良いと思えば。広さは、体育館の四分の一位か? 高さは八メートルだとしてーー

 「お前が累か、宜しくな、俺はサーレ」
「お前が相手か」
「宜しく、握手しようぜ、ほら手袋なんか取ってさ」
「お前が勝ったらな、後手袋取ろうとすんな」
「マジか、じゃあ後でにする代わりに俺が勝ったらついでにダチにーー」
「挽肉にしてやろうか? 今はそんな気全く無い、もう始めるぞ、先手くらいは譲ってやる」
「何キレてんだよ……」
「悪かったな」
「じゃ、やるか」

 サーレは槍を錬成して、最初に突くが累は右に避け、サーレは次に右に突くが累は左に避け、ソレを四回程繰り返した後、五回目の突きで下に避けて槍を戻す前に一気に近づき、腹を殴った後、下がってきた顔に渾身の一撃を加えダウンさせた。そして槍は手元を離れ消えていった。

 突きだけ、振り回しもせず、突きも遅い、しかも何処狙ってるかすぐ分かるし、能力合ってないんじゃ無いかコイツ、あの騎士擬きと戦ってもコイツ勝てないだろうな、初手避けられて殺される。

 「次は…… 勝つ…… 」
「誰でも良いから槍使う達人に弟子入りしてろ
そんなの素人丸出しなの当たんねぇよ」

 さて次は誰だ? 

しおり