隻腕の男
次ってどうするんだ? 移動か? ってかコイツ放置しておいて良いのか? 聞いた方が良いな
「おいお前、どっか運んだ方が良いか?」
「いや、自分で移動できる」
「俺は移動した方が良いか?」
「いや、しなくて良いと思う」
「そうか」
もし又あの島に行くとして、正直アレが指標としたらあの騎士団長擬きに勝てないだろうな。そうなると他の能力頼りになる、でもアレは博打だ。せめて俺くらいの強さの奴1人は欲しい、欲を言うなら3人欲しい。
サーレは少しふらつきながら累が入って来た扉から出て行き、次はその扉から隻腕の男が入って来た。
次の相手は…… 隻腕か
隻腕の男は即座に構えの体制をとり累の様子を伺っていた、累は隻腕の男が攻めてこなかったので少しずつ近づき、双方の間合い寸前まで来ていた。
「せーので始めるぞ、せーの!」
累は隻腕の男の顔に攻撃をするが躱され、隻腕の男の攻撃は腹に直撃した、累は敵の殴った腕を即座に残っていた方の手で掴み顔に蹴り技を入れ、累は敵の手を離さずニ、三発蹴りを入れ距離を取った。そして隻腕の男は初めて口を開いた。
「何故能力を使わない?」
「あんなモン命がかかってない限りお断りしたいんだよ」
「そうか、今使わなかった事を後悔するなよ」
会話が終わると同時に累は攻撃するが攻撃がいなされ、胸、顔、胸に喰らい数歩下がった。
「ちっ」
「食えない奴だな」
対人戦に慣れてるのか、攻撃してきたら力任せのカウンターしようとしたんだが、何処でバレた?
あぁもうヤケだヤケ。
累は力任せに攻撃するが又もいなされ、カウンターをくらうが怯む様子も無く攻撃した。最初は難なくいなすが途中から擦り初め、最終的には直撃し、累が5発入れた所で相手が距離を取った。
「痛覚が無いのか?」
「慣れてるだけだ気にすんな。で、いつ終わるんだ? お前を倒せば良いのか?」
アイツと戦う時聞いとけば良かった
「倒れるか、止めに入るまでだ」
「結構楽な判断だな」
「…… お前は何故あの島に居た?」
「クソ主催者に聞け」
「確か貰ったんだっけか」
「何が目的かは知らないがな、もういいか?」
会話が終わると同時に双方構えを取り、、戦いが再開した。そして数分後、リシュルともう一人が止めに入り、この戦いは終わった。