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『
初めてのケースだけど』
ピッピッピッと鳴いているだけなのだが。
少女は
『問題ないと思う。
それはまるでペットと会話しているかのようだ。
いやペットの場合は感情があるが、
少女が話しているのは
『
それより始まる』
その言葉を最後にロボは口をつぐむ。
口と言うものがあればだが。
とにかく音を
『
少女も一
時間だけが
完全に話しかける
だが
僕はおずおずと少女に話しかけて見た。
「あの~ごめん。
いやごめんって言うかなんか、
質問とかない・・・ですか?」
少女は一瞬こちらを
またすぐに窓の方に向き直っていた。
「あの、怒ってる?
本当にごめん・・・なさい。
そんなつもりはなかったと言うか・・・
本当にたまたまなんだよ」
まるでそれが答えと言うように。
「本当ごめん。
こんなつもりじゃなかったんだ」
つもりじゃ・・・
「あっ! 僕はソウヤ」
「アスカ・ソウヤって言うんだけど」
少女は
シーと僕の口元に指を押し当てた。
ディープブルーの瞳が、
気まずく静まりかえった室内に、
羽音の様な