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無数に集まってきた悪霊の力は凄まじ
かった。このままでは、いつ結が壊れ
てもおかしくはなかった。
きょうすけたちに焦りのいろがでた。
きょうすけ
(みわさん、どんどん悪霊たちが集まっ
てきます。どうしましょう、このまま
では)
みわ
(泣き言を言うのはおよし、きょうすけ
さん、ここは絶対に死守してみせるの
よ)
と叱咤した。無数の悪霊たちは、次元
を越えてやって来た、その数、300体、
悪霊たちはしだいにからだ同士が結び
付き一体の悪霊になりレギオンと化し
た。
巨大な悪霊であった。
きょうすけ(これは、無数の悪霊が一つ
になっていく)
みわ
(ちっ、レギオンか)
その姿は一つの巨大な顔であり、無数
の手足が生えていた。レギオンは言
う。
(ウオオオー、くれー、命、新しい命ー)
もう、彼らは自己が崩壊していて、み
さかいなく命あるものを攻撃する存在
になっていた。
レギオンは後ろに下がると、いっきに
結界にぶち当たった。
(ドグオン)
と言う大きな地鳴りとともに、結界に
亀裂が生じる。
みわときょうすけが驚愕していると、
ククトの声が聞こえた。
(間に合ったか、2人とも、我にお前た
ちの力をかせ、いっきにこの化け物を
浄化させるぞ)
みわときょうすけは
(ハイっ)と言った。