タイムトラベルができるという不思議な時計を拾ったミロク。
仏教の信仰があった彼は夢の中で観音様に導かれてとある川へ辿り着く。
だが、そこで拾ったのは何の変哲もないただの腕時計。
やはり、狸に化かされたか……と思いつつ、ミロクはその時計を家に持ち帰るのだった。
ミロクはボロアパートに帰り腕時計を眺めていると不思議なことに気付く。
この、腕時計……、何か不思議な機能が付いていないか?
Time Machine……と書いてあるような。
何やらダイヤルが付いていて好きな時代へ行くことができる様だ。
ふん、ばからしいとミロクは思うものの夢の中で観音様に言われたことが気になりどうしてもボタンを押したくなってしまう。
「ま、まあ、て、適当に押してみるか……」
ダイヤルを調節しポチっと押してみると、なんと彼は子供時代の似姿に戻ってしまう。
「こ、この姿は僕が、十四歳ぐらいの頃の姿じゃないか」
なんてことが起きたのか、ミロクはタイムリープが成功しただけではなくその姿まで子供の頃の姿に戻ってしまうのだった。
しかもここは子供時代の頃だろうか。
(……ミロク、精進しなさいよ)
……何やら観音様の声がするのであった。
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