黒角のディエイラ (外部サイトで読む)
三〇〇余年を生きた吸血鬼と掟を破ったため里を追われた黒角の鬼族の少女との疑似家族物。
風の精霊との混血のため純血の吸血鬼よりも日に強い主人公 クラウド・B・ムーンスティアは、ある日敷地内の森で行き倒れの少女を見つける。彼女の額にはこの世界において強大な魔力の証である二本の黒角。驚愕を覚えるも放置するわけにも行かず、クラウドは少女を屋敷に運び込んだ。
目を覚ました少女はディエイラと名乗り、好奇心からほんの少し里を出た隙に誘拐されたことを語る。同時に、『黒角の者は里を出るべからず』という一族の掟に背く形になってしまい、里を追放されてしまった、とも。放浪癖のある両親を持つため長い時を孤独に過ごしたクラウドは、彼女の孤独を理解し引き取ることを決めるのであった。
それからひと月以上が経過し、新たな住人を迎えたクラウド邸には自然と笑みが増えていく。そんな穏やかな日々が続いたある日、放浪中の両親が突然帰還して――。
※第5話辺りから多少残酷な描写が入ります
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