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パーティの仲間に冤罪を着せられた最強の剣士が魔王になって復讐をはたすまでの物語
誰もが精霊の恩寵を授かり特殊なギフトと魔術を使える時代、その恩恵を受けられない青年がいた。ギフトを持たず病魔に侵された体で魔術を使えない忌み子だと、彼はそう言われ続けながらもその生涯を剣のみに捧げて、魔術師殺し、最強の剣士とまで呼ばれるようになった。
彼はとうとう仲間たちとともに最大の敵、魔王を打倒する。
栄光の瞬間、だがそこから青年の転落の人生は始まった。
突然、青年は反逆罪の罪に問われて監獄へと落とされることになる。
失意のどん底にあった青年に仲間の一人はこう告げたのだった。
「分かってるだろ。お前は足手まといだったんだよ。実戦じゃ俺たちが協力してやらなきゃ、剣が得意なだけなお前には何もできなかった。心底うんざりしてたんだよ。お前を助けてやるのは」
全ては彼の陰謀、策略だったのだ。彼の刺客によって青年は失意のうちに命を落とした。そのはずだった。だが、気が付けば彼は己が倒したはずの魔王になっていた。
とある事情で助けた竜族の女王は青年に好意を示してきて、不死鳥の血を引く娘は弟子にしてくれと押しかけてきて、敵であった亜人たちから王として扱われる日々が待っていた。
そして人間たちが亜人の集落に攻め上げってきた時に青年は思った。
亜人を助けることが悪ならば俺は悪党でもいいと。
魔王が復活したと全世界に伝わると、裏切り者の男の地獄の日々が始まるのだった。0クル
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