エールデ大陸年代記2――剣姫、雪景に想う―― (外部サイトで読む

渡邊 香梨

【1について】
エールデ・クロニクル――エールデ大陸年代記。
作者不詳のその本は、手に取った人間が、次の時代の主役となる本。

日本で女子高生「八剣 深青(やつるぎ みお)」として生活をしていた筈が、私立聖樹学院の図書室でその本を手に取った――末に、キャロル・ローレンスとして、カーヴィアル帝国で生を受けて、約20年。

ルフトヴェーク公国次期皇位継承者エーレ・アルバート・ルーファスと出会い、皇妃となる事を請われたキャロルは、紆余曲折の末に、その手をとった。

【今シリーズ】
皇帝崩御により、エーレ・アルバート・ルフトヴェークとして、践祚した彼を支えるべく、現・公国宰相エイダル公爵から実務の手ほどきを受けつつも、キャロルは周囲の女性蔑視の風潮を、カーヴィアル帝国で、皇太子アデリシアに仕えていた時と同様に、自らの行動と言動で、蹴散らしていく。

語学力を見込まれて、送り込まれた内政室で、キャロルはリューゲ自治領に不穏な空気が生まれている事を知る。

絶対君主を持たない、一種の共和制に近い政治を行っている筈のリューゲで権力争いが起き、国の頭領として候補にあがった名前を知り、絶句する。

サウル・ジンド――カーヴィアル帝国近衛隊副長。キャロルの腹心の部下だった筈の名前に。

キャロルが抜け、さらにサウルまで抜けてしまえば、カーヴィアルの近衛隊は、骨抜きも同然。必然的に、彼女が直前まで剣を捧げて、仕えていた皇太子アデリシア・リファール・カーヴィアルの身も、危険にさらされる事になる。

既にカーヴィアルでは、死んだ事になっているキャロルではあったが、自分が、最も情報を持っている立場にいる事を理解してしまい、激しく苦悩する事になる――。

2だけでも分かるように、ちょいちょい1の情報を差し込むつもりです!
読んで貰えたら嬉しいです♪

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